スポーツや日本ワインだけに限った話ではありません! 新たな枠組みの構築を、、、。

静香 冠大会で強化費捻出
スポーツニッポン
マスコミがチヤホヤしているものの足元はおぼつかないというのはマイナー系スポーツの置かれている悲しい現状で(メジャー系ですら危ないものもあります。何とは敢えて言いませんが、、、)、今の状況を個人で打開するには限界があるし、それを一人の人間に背負わせようとするのはいわゆる「なんとか協会」という上部団体の存在は何なんだということに帰結します。
(そういう意味では、この問題も、根っこの点では共通している同等に深刻な問題です。)
従来の日本では、そういう上部団体によるお上のご宣託がある意味必要悪の面として受け入れられてきたのも事実ですが、文化ならびに経済、そして科学技術面で進歩してきた現在は状況が違うし、何よりも「従来の地域社会」という枠組みよりも個人の存在が大きい現在の日本社会では、もっと素朴で今の状況に即した人の繋がりによるネットワークによって事を運ぶ方が相応しいし、再構築出来るのは今がチャンスやと思います。
日本のワインも同じような状況でブームの感がありますが、実際はいろんな危機的な状況があり、それがきちんとした形で取り上げられる事がごく稀で、国税庁出先機関で大手のみ所属している「日本ワイナリー協会」なんてまったくマトモに機能して無いし、相変わらず農協は昔ながらの横並び社会の典型やと思います。それでいて、ブドウ栽培に限らず農家なんか爺さん婆さんばっかりで、誰も後継ぎがいないという深刻な状況です。
そういった中で、カタシモさんの高井社長は、先日の訪問で「地域の意欲ある人や、会社あるいは農業をリタイアした人で組織を組んで栽培のノウハウを教えながらブドウ造りに参加してもらい、そのお返しとしてワインを送って日常のお酒として親しんでもらう。」といった『援農隊』というのを徐々に地域振興として浸透させて行きたいと語っており、現にその取り組みの一部について去年夏のNHK総合テレビで紹介されたのを見ました。
(高井社長曰く、「参加してくださる方々には無理をしない範囲だけで結構なので、必要な所はベテランやプロがフォローします。それだけでもブドウ栽培に掛かるワイナリーの負荷を軽減でき、より良質な醸造用ブドウの確保に繋がります。それに、ブドウ畑で作業をしてもらったら自然と運動になるし、美味しいお酒も飲めるし、こんなエエ事はアリマヘン。」という意味のことをおっしゃってました。同様の取り組みに関してボクの知ってる限りでは、山形の名門、タケダワイナリーでも行われています。ひょっとしたら、他の中小ワイナリーでも行われているかもしれません。もしご存知の方がおられましたら、教えて頂ければ幸いです。)
当ブログでも度々取り上げている、佐野洋二氏の取り組みなんかも、従来の枠組みに囚われないネットワークの構築ですし、これからはそのような動きと、人間的な豊かさとキチンとした相応の報酬を享受できる環境を少しでも整えることが、スポーツだけでなく、文化面や、農業面、ひいては工業面にも拡がっていかない限り、健全な発展は望めないと思います。
何はともあれ、toronei氏がおっしゃるように、
まあ一番やらなきゃいけないことは、授業時間や勤務時間を減らして、その時間を地域社会との関わりやスポーツに使わせることなんでしょうが、、、。
が最も必要なんじゃないのかなぁ〜、と痛感します。
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(追記)
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柔道界では新陳代謝が活発ですなぁ。吉と出るか凶と出るか分かりませんが、壁を取っ払った積極的かつ多面的な交流は良いことやと素直に思います。