剣山−三嶺縦走記(1日目)

良縁祈願の図

今回は、石鎚山と並ぶ四国の名山、剣山とそれに続く銘脇役、三嶺(「みうね」、もしくは「さんれい」と読む。)への縦走へ行って来ました。
前夜に高松に乗り込みレンタカー借りてからホテルに宿泊、そしてこの日30日の早朝にお試し入会中の山岳会のメンバーと高松駅前でまず合流して、それから国道193号を南下して「道の駅・貞光」で先に四国で別の山に登っていた残りのメンバーとも合流。一路登山口の見ノ越へ向かいました。(見ノ越への国道ならぬ酷道438号はなかなかのハードルート。汗)
見ノ越は単なる登山口と言うよりも、ちょっとした観光スポットと言った感じで正直驚きました。最奥の集落からは途中スキー場(これも驚き!)がある以外なーんにも無く、そこだけが本当に浮いた存在で、中腹まで行くリフトの駅や駐車場、土産物屋、果ては宿などが立ち並ぶ山にへばり付いた小さな村のようです。
当然我々はリフトに頼らず最初から歩きを選択。途中、銘水百選の御神水を汲み、それから剣神社に寄ったのですが、「天地一切の悪縁を断ち」「現世最高の良縁を結ぶ」と左右の柱に打たれた板の文句に惹かれ、募集中の身であるボクは良縁を祈願するのでした。(笑)
剣山の頂上には、二時間弱で到着。晴天に恵まれたこの日は日帰りの登山客(というよりも観光客!?)でゴッタ返してました。頂上付近は宿泊所のヒュッテが立っており、木道やベンチが整備され、メンバー全員異口同音に「風情が無い。」と呆気に取られました。(苦笑)
と、いった感じで前座は終了。縦走が始まるこれからが本番です。
剣山からは、次郎笈(じろうぎゅう)、丸石、そして高ノ瀬と三つのピークを越えて今日の宿泊地である白鬚避難小屋まで歩くのですが、そこからは伸びやかながらも山深い稜線がひたすら続いており、遥か先にはドッシリとした山容の三嶺がまるで「ドーンと来い」と待ち構えているように見えます。
次郎笈はササ原に覆われた秀峰で、実にカッコエエ山です。剣山がのっぺりとした山容で開発されつくしているだけに、余計に贔屓にしてしまいたくなります。その姿を正面に拝みながら歩を進めると、展望に優れた山頂に到着。次郎笈までは剣山から足を伸ばして来る人も結構いますが、ここから先はまさに「真の山好き」だけが闊歩している静かな稜線で、まさに「山にドップリ漬る」のにはピッタリです。しばらくは樹林帯の中を黙々と歩いて丸石を通過、そして避難小屋を通り過ぎて高ノ瀬を登るのですが、これが以外に岩がゴロゴロした道で歩きにくく、しかも炎天下の中登ってきたため結構疲れました。
でも、山の神様は行いの良い人達にはご褒美を与えてくれるものなのです。高ノ瀬と白鬚避難小屋の間には展望に恵まれたササ原があり、振り返ると剣山と次郎笈が、行き先には三嶺がさらに迫って見えるのでした。これには一同大いに感服。山へ行ってエエなぁと思えるのはこんなひとときで、この風景を存分に味わえるからこそ山登りはやめられないと思います。
剣山からは休憩も含め、約五時間半で白鬚避難小屋に到着。ここもササ原が拡がる好展望地に加え、また造りがしっかりしており居心地良い快適な小屋で水場もあり宿泊地には申し分ない所です。今日はここでゆっくり寝ることが出来そうです。
(行程)
見ノ越(9:45)→リフト西島駅(10:23〜35)→剣山頂上(11:30〜35)→次郎笈(12:20〜35)→丸石(13:25〜40)→丸石避難小屋(14:00)→休憩(高ノ瀬手前、14:48〜15:00)→白鬚避難小屋(17:00)
(おまけ)
夕食の後の宴に持って来た「さぬきワイナリー」の赤(ベリーA使用・ハーフ)を皆で賞味。全員酸味が強いのにはビックリ。この酸味は何なんだ、オイオイという感じで皆さん含め僕は好きになれない味でした。残念。
(なんでこんなに酸が強いんやろう? どなたか知ってる人教えて下さい。)