朝日町のワイン城を訪ねました。

ベアフットのYHへ戻るのに時間があったので、折角なので短い時間ですが立ち寄る事にしました。
 実は創業1944年(昭和19年)に遡る朝日町ワイン、ラベルには大朝日岳の絵があしらわれており、地元との結びつきの強さが伺えます。2000年に現在のワイン城が完成し、朝日町とJAさがえ西村山の出資で運営されている第三セクターのワイナリーです。近くには自社畑があり、垣根でカベルネ・ソーヴィニヨンシャルドネ、メルロ、ツヴァイトゲルトレーベ、ミュラー・トゥルガウ等が無農薬で垣根栽培されてます。
ワインの種類はWebページにも記載の通り沢山あり、全て試飲出来ます。ここでは全て記しませんが、印象に残ったのに関してコメントを。
○高根原ミュラー・トゥルガウ(2003)
ワイナリーでのみ購入出来る自社畑で栽培された厳選されたミュラーを用いた限定品。
シトラス系の香りが心地よく、適度な酸味と穏やかな辛口の風味の調和が丁度良く爽やかな口当たりの中にも味わい深いボディ感があります。
○朝日町ワイン(赤)
レギュラークラス(1,065円)でありながら、バランスに優れ適度な渋味を持った飲みやすい赤ワイン。山形県産認証ワインでマスカット・ベリーAとメルロとブラック・クイーンからなり、樽および瓶熟成されてます。
○朝日町ワイン・マスカットブラッシュ(2004・ロゼ)
レギュラークラスにはロゼが2種類ありますが、辛口のよりこの甘口のマスカット・ベリーAから造られるワインが美味しかったです。契約農家さんのを使用してブラッシュ製法で造られており、こちらも県産認証ワインです。
○セレクト(2003・赤と白)
赤はメルロを使用した端正な辛口。白はリースリング・リオン種からなる上品な甘口です。
いずれも美味なワインで、特に赤の方は2005国産ワインコンクールの奨励賞を受賞しております。
○ツヴァイトゲルトレーベ(2003・赤)
洗練されたミディアムボディの赤で、適度な渋味とボディ感のバランスが取れてます。酸も穏やかで、セレクトと同時期に出展した2005国産ワインコンクールの銅賞を受賞したワインです。
ざっとこんな所ですが、三セクらしく設備は整っており、試飲場が綺麗な観光ワイナリー的な感は否めませんが、やたら豪勢というよりも地味でこじんまりとした所に好感が持てます。また、ブランデーも生産しており、一見の価値は有りのワイナリーです。