久方ぶりの後立山・五龍岳

小遠見からの五龍岳

お盆の休暇を利用し、北アルプス後立山連峰五龍岳リンク元:「信濃毎日新聞」)へ登って参りました。
後立山連峰越中(富山)側から見ると立山の後に並び立つ連峰なので「後立山」と称しますが、白馬岳(しろうまだけ・周辺の地名は「はくば」と呼んでますが、、、)をはじめとし、端正な双耳峰の鹿島槍ヶ岳爺ヶ岳が名を連ねる北アルプスの一角をなす大連峰です。五龍岳もその中で威風堂々とした山容と雪形の「武田菱」が有名で、とても人気があります。それよりも、スキーやスノボする人々にとっては八方尾根始め、栂池や岩岳や白馬五竜スキー場でなじみ深いでしょう。かく言うボクもスキーでよく行ってますが、登山は社会人になってから初めてで超久しぶりです。
今回は前日の晩の「ムーンライト信州」の指定席券が入手出来なかったので、前回の朝日連峰に引き続き小生の「赤い彗星号」が出動です。12日日中にメンバー一同車で移動中、またもや今度は中央道で甲府盆地を横断中激しい雷雨に遭遇して肝を冷やしましたが、小淵沢ICを過ぎ長野県に入ると好天になり胸を撫下ろしました。白馬五竜テレキャビンのとおみ駅側の駐車場に止め、テントを張ってとりあえず翌日の登山に備えるのでした。
さて、当日は初発が7時半なので、いつもの山モードよりは遅めの目覚めでとりあえずパン等を食べて腹ごしらえをし、並ばれてはイカンと先に駅の切符売場に赴く事にしました。これが大正解。始発直前には長蛇の登山者や観光客の列でした。そして乗車する事約8分、アルプス平駅に着くのでした。
アルプス平の周辺は、人工的な高山植物園である「五竜アルプス山野草園」なるものが造られておりちょっと殺風景というか違和感アリアリの風景に戸惑いつつ、地蔵の頭へ登りました。好天に恵まれ、これから向かう五龍岳は勿論のこと、白馬三山や唐松岳がよく見えます。そしてさらに歩を勧めると360度の大展望が望める小遠見岳に辿り着くのでした。ココからは、名峰鹿島槍も見えますが、おなじみの写真とは異なり北側から見ると少し味気ない感じがしますが、日本アルピニズム史に名を刻む有名なアルパインライミングの舞台でもある北壁や荒沢奥壁等の岩稜が見渡せます。
この先は、中遠見・大遠見・西遠見とほとんど平坦な稜線をたどりますが、やがて白岳の登りにさしかかると急登となります。といっても、頑張ればすぐで西遠見から一時間で行けば白岳に着き、越えれば直下の今日の宿泊地・五竜山荘に到着です。ここですぐにテントを張り一息入れ、ガスが次第にかかってきたので速攻で五龍山頂を往復しました。荷物はテントに置いて軽装ですが、約400mをすぐに上がるので高山故か息がちょいとあがります。それでも何とか到着。しかし、周辺の山々は雲の中。残念ながら眺望は楽しめませんでした。
気を取り直してテント場に戻ると、もう10張以上に。(最終的には30張ぐらいになってました。) 後は時間が合ったので御昼寝タイム。たまにはこうやってマイペース登山も良いものです。それからは早めに夕食をとり、会の先輩の方から色々な山にまつわる話しを語ってくれた事がとても面白くかつ有意義な内容でした。で、話しも尽きた所で早めの就寝を取ることにしました。
(行程)
アルプス平(7:45)→小遠見(8:43〜55)→大遠見(9:42)→西遠見 (10:03〜13)→白岳(11:13〜16)→五竜山荘 (11:20〜47)→五龍山頂(12:25〜35)→五竜山荘(13:05)