秋田駒ヶ岳登山(になかなか辿り着けません・苦笑)(2日目)

稲庭うどんです

さて、早朝4時起きで出発し、東北道盛岡ICまでブッ飛ばして田沢湖へ向かいます。
でも、秋田駒は黒雲の中。おまけに風と雨が強く、長さんやないんやけど「だめだこりゃ。」
と、言う訳で、帰路(9日)に寄る予定だった『稲庭うどん』を先に賞味することにして、横手へと向かうのでした。
その、横手の町には山岳会の仲間の方の帰省先でお勧めの『秋田ふるさと村』があるとのことで、そこにはおめあての稲庭うどん七代佐藤養助・(有)佐藤養助商店』(激渋のホームページですな。日本の『粋』を感じさせます。)も入っており、総合テーマパークでお土産屋さんもあるので、時間を潰すのにはもってこいです。
お土産屋さんには稲庭うどんはモチロンの事、きりたんぽ等を始めとする秋田の名産品がずらり。米処ということもありお酒のコーナーには日本酒もズラリ。しかし小生のお目当てはメルシャンさんの『大森リースリング』! 秋田限定でしか売っていないメルシャンの日本ワイン、チャンとありました。(横手市大森町が、リースリングというドイツ系ワインで主に使われる白ワイン用の高貴ブドウ品種の栽培地として日本ワイン通には知られてます。小生はちなみに『メルシャン 大森ワイン<辛口>』を購入です。リンク先は「メルシャン・ニュースリリース」)
お土産を購入後、開店時間を待って『七代佐藤養助』のお店で昼食です。いや〜、こちらも前日の前沢牛とは違うジャンルですが、美味しい『和の食』を味わう事が出来ました。
稲庭うどんは、GWの剣山登山後に味わった讃岐うどんとは180度異なる志向ですがそれはそれで、こちらは細く柔らかい中にもしなやかさを備えた腰の据わった味わいは何物にも変え難いものです。
ふるさと村の後には、元の田沢湖・秋田駒方面に戻り、途中、角館の武家屋敷に寄りました。歴史に翻弄された青柳家の屋敷とその美しく気品のある所蔵品、そして数奇な運命を辿った「秋田蘭画」の第一人者、小田野直武の絵画と一生を拝見して、歴史の無情さと奥深さをひしひしと感じるのでした。
(続きは眠くなったので後日に、、、 zzz で、その続きです。)
角館を後にし時間がそろそろ八合目行きのバス(マイカー規制のため)の終バス(15時52分発)に乗るために、観光モードはこれにて終了。麓の田沢湖高原温泉近くの「アルバこまくさ」に車を置き、終バス一本前のに乗車する事が出来ました。
八合目避難小屋は、雨と強風の中降りてきた登山者が入れ替わり立ち替わり休息してました。(降りる方は16時25分が最終。) でも、宿泊者はいない模様。綺麗に整備された小屋を貸し切り状態で使えるのは有難いです。ただ、風の音が強く雨戸がガタガタする音で少々不安。とりあえず夕飯を造り、ボチボチとお酒を飲みながらくつろぎます。ちなみに、ボクが持参したのは金井醸造場さんの「キャネー・ロゼ(2005)」(ワインのリンク先は「自転車で行く 訪問・日本のワイナリー」です。個人での日本のワインに関するサイトでは第一人者です。)です。ロゼにしては深みのある色彩でオヤッとしますが、メルロ独特の土臭さを甲州種をブレンドする事で和らげた上に深みがありながらも渋さをさらっと洗い流してくれる味わいに仕立てた美味しいロゼです。(行きつけの酒屋さんもお勧め品と評してました。)
皆さんも喜んでくれてご機嫌になった来た所に、登山客が参上です。中高年の夫婦1組とそれとは別の夫婦2組で、後者の方々は「八戸山水会」という名前の山岳会に所属されているとのこと。なんでも、その「山水会」の皆様は昔は社会人の山岳会に所属してバリバリやってらっしゃった方々が一線を退いた後に新たに居場所をこしらえた有志の集まりで、ある種同人的な会ですが、会員同士の繋がりはしっかりしていて、なんと会オリジナルの手作り歌集を作ってらっしゃる程で、その名も「うたいません歌集」とか、「うたっちゃおう歌集」という洒落っ気あふれるネーミングで会長オリジナルの歌まで収録されているそうです。
山水会のメンバーは夏はピークハントや縦走や沢登りを、冬は山スキーにと縦横無尽に活動されていて、それでいて、「軟弱山行」とか言ってただ山小屋にきて自分たちで料理をこしらえてお酒を嗜んでから翌朝帰るといったお気楽マイペースなのも取り混ぜ、ほぼ毎週行っておられるとの事。長年山ヤをやってらしゃて年も考えるとこんな「ゆるい」のも取り混ぜて遊び心も忘れないところが活動を長く続けていける理由なのでは。しかも、年取った方にありがちな頑固で説教するといった感じではなく、お互いの立場をわきまえたしかも裏の無いお付き合いをされる方々故に、会員同士はもちろんですが初対面の我々に対しても分け隔てなく接して下さるので外は荒れ模様だけど小屋の中は和やかでハートウォーミングな雰囲気でした。
そんな暖かい雰囲気につつまれ、お陰様で良く眠れる事が出来ました。山水会の皆様、本当にありがとうごさいます!