(ようやく)秋田駒ヶ岳登山(3日目)

ようやく晴れた秋田駒

さて、いよいよ最終日ですが、楽しい夜を演出してくれた山水会の方々のお陰か雨はすっかり上がっていて、風も収まってました。ラッキーではありませんか。そんな訳で、今回はピークハントで目的の秋田駒登山を仕上げる事になりました。
(詳しくは後程アップします。ということで、おまたせしました。)
八合目避難小屋の目の前から登山道は始まってます。ガスガスの天気ですが雨はすっかり上がっているので、後は運良く晴れてくれるのを待つだけです。
登るとすぐに片倉岳という小ピークに着きます。なんてことないところで、何も無ければ思わず通過してしまいます。それから再び坂を上がりポンとでた所が阿弥陀池です。霧の中幻想的な雰囲気で、火山ゆえに荒々しい風景の目立つ秋田駒において静謐な異次元空間のような趣です。池のほとりには避難小屋が立ってます。ココからは四方に登山道が通じてます。秋田駒自体がいくつかのピークの集合体ですが、まずは一端この池のほとりに出てそこからピークを一つ一つ辿るのがよいでしょう。そんな訳でまずは最高峰の男女岳(おなめだけ、1,637.4m)に登ります。道は整備されているのはよいのですが、よくありがちな「歩幅に合わない階段(苦笑)」でやたら一歩をデカく踏み出さないと一歩で一段上がれないし。かと言って小刻みに歩くと異様に刻んで上がるのでちょっと歩きにくいです。(しかし登山道の階段はどうして中途半端な歩幅なステップが多いのでしょうか?)
その頂上ですが、溶岩ドームのてっぺんにある故、殺風景な頂上です。しかもまだ雲は晴れないので少々欲求不満ぎみでヘソ曲げてしまいそうですが、三角点もありとりあえず最高点に達したというコトでOKかと。さすがに稜線上はまだまだ風が強かったのには閉口しました。
男女岳は池のほとりから一本の道が通じているだけなので、他のピークにはもと来た道を戻り、また池から上り返す事になります。そして男岳の頂上に着きますが、コチラは祠に鳥居と賑やかな山頂になってます。そこからは、横岳・湯森山方面に向かいます。相変わらず風は強いですが、時折雲の切れ間が見え、下の景色がチラリと見えますがすぐに雲に隠れてしまいます。勿体ぶらんとエエ加減にチラリズムは勘弁して〜、と思っていたらようやく晴れ間が! 横岳と湯森山の間ではさっきの曇り空が嘘のように大分晴れてきました。振り返ると、頂きに雲が少々かかっているものの、秋田駒の山容がハッキリと姿を表しました。
湯森山へ続く道は、溶岩むき出しから一転して潅木やササが周りに拡がる伸びやかな草木生い茂るなだらかな稜線が拡がり、遙か先は乳頭温泉の背後にそびえる乳頭山や大白森の方へと続いてます。そして、北東の方角には南部富士こと岩手山がくっきりと見えるのでした。風が強くなければ、本当に極楽散歩といった感じで、本当にまたいつか湯森山以遠へ行きたいなぁと思うのでした。
後は、湯森山から笹森山を通り元いた八合目避難小屋に戻りました。短いながらもまずは秋田駒登山は達成したし、グルメも堪能出来たし、結構いけてる山行だったのではとつくづく思います。
帰りは、まずバスで降りてアルバこまくさに到着、それから車で足を伸ばし、乳頭温泉郷の中で最もひなびた「鶴の湯」で汗を流す事にしました。古きよき湯治専門の温泉宿が一件のみあるのですが結構人が沢山いて驚きました。温泉はそれぞれ効能が異なる『白湯』と『黒湯』の2つの湯から成り立ち、少々狭いですが実に「これぞ温泉」という雰囲気がタップリ堪能できます。疲れを充分にとり、後は帰路につくだけです。
帰りは折角なので秋空の下、田沢湖一周のドライブをして、それから一路ひたすら東京方面へ向かいました。長い道程をへて都内に突入。後は首都高で迷いもせず、終電より数本前の時刻に東京駅へ到着。(!。間に合ってホッ。)各自、それぞれの家路に着くのでした。
○行程
八合目避難小屋(8:00)→片倉岳(8:20)→阿弥陀池(休憩、8:50〜55)→男女岳(9:06〜16)→男岳(9:45)→横岳(10:25〜35)→休憩(11:00〜08)→湯森山(11:55〜12:10)→八合目避難小屋(13:10)