で、もう一つワイン関連で手に取る価値がある本を、、、

紹介しますということで、こちら。
今日からちょっとワイン通』(山田健著)
今日からちょっとワイン通
山田健氏はフォルスタージャパンのワイン総合情報サイト「WINE21」にもコラムを寄せていたりする著名な方ですが、ボクが1997年に初版を購入して以来、この本は大切に持ってます。なんでかは手に取ってもらえば分かりますが、兎に角ごっつい面白い!
件の『「自然派」ワイン』の話で良く挙がるのが、「亜硫酸(SO2)が少ないから悪酔いしない。」という通説ですが、ボクは間違いやと思います。
だって、「エタノール」の方がよっぽど危ないでっせ!
この本の124ページには、かつてサントリー・ワインスクール校長を務めた鴨川晴比古氏(現在は株式会社鴨川研究所 代表取締役)の言葉を引用してますが、かいつまんで言うと、日本の亜硫酸添加量上限(最大0.035%)がそのまま残ってるとして、『毎日11リットル以上を1〜2年続けて』飲まない限りは大丈夫な訳で、後の方で、

『このようなことは、実生活ではありえないし、無理に飲めば、亜硫酸による毒作用のでる以前に、アル中になることは確かである。』(原文そのまま引用)

と書いてます。
と、いうか、冷静に考えれば至極最もなんですけど、、、。(苦笑)
真っ当に造ったブドウだから雑味が無く、当然真っ当に醸造すれば不純物が出来難いので、悪酔いしないだけです。
ちなみに、世の中に出回っている「無添加ワイン」の大半、あれは安い原料の輸入果汁(バルク)使うて醸造したあと加熱殺菌したからできるのであって、ホンマもんの「亜硫酸無添加」はおいそれとは造れません!
(この話は、書き出すと長くなるんでこの辺で止めときます。上記紹介本の119〜129ページをまずは読んでみて下さいませ。)
○参考資料(2016年3月15日:追記)
ラベルに「酸化防止剤(亜硫酸塩)」と書いてありますが、人体に害はないのでしょうか?
サントリーお客様センター・Q&A、より)
ワインのラベルに酸化防止剤(亜硫酸塩)とありますが、これは何ですか。体に影響ないのですか?
サッポロビール株式会社・よくある質問問い合わせ、より。サントリーのがリンク切れでしたので、サッポロビールのを新たにリンク張りました。)
「ワイン醸造の基礎 -亜硫酸の話-(後藤奈美:著)」
(きた産業・「Tips for BFD」バックナンバーより。こちらは技術的なことも含めプロ向けの説明です。)