2回目の鬼蔵巡り&買い物ツアー!(一日目)

本日のメニューは、イケダワイナリーさん→勝沼醸造さん→山梨ワインさん(蔵巡り午前の部)→パンテーブルさん→金井醸造場さん→旭洋酒さん→原茂ワインさん(蔵巡り午後の部)と自転車で全部回りました。大阪よりワイン確保指令(苦笑)が下ったので買い出しも兼ねてですわ。
<イケダさん>
まずは午前の部の近場ということで、イケダさんから『樽熟甲州(2005、for 実家)』を買い出しへ。近々ワイン会(第五回目)もあるのでご挨拶もと思いいの一番に。
イケダさんは今回で二度目。初めての時はご子息の秀俊氏が応対して下さりました。とはいえ、菱山さんでお父様(俊和氏)は見かけております。で、今朝は久しぶりにお父様とご対面。「今度のワイン会宜しくお願いします。」と挨拶し、ちょっとお話を。小さなワイナリーですが、その分とても丁寧なワイン造りされている姿勢と変わらぬ親切ぶりは親子共々一緒でのっけからホロリとさせられます。
去り際も、自転車の身支度しているのにずっと待って下さって見送って下さったのに恐縮でした。会の方は秀俊氏がお見えになるとの事。何卒宜しくお願いします〜♪
<勝醸さん>
'06年の甲斐Vinで行きつけの酒屋さんから紹介して頂いたソムリエ兼営業の山本政夫氏と1月以来のご対面。相変わらずの親切ぶりで、少しだけしかお話する暇が無いのですが、おもてなしには感謝です。
両親の山梨訪問時には「」で食事したのですが、その時オトンがゴッツイ気に入ったワイン『アルガーノ・ゴッタシロシオ(舌噛みそう・笑)』があったので、今回リクエストを受けたのです。
やっぱり、好きなのを買って親孝行してあげたいッス!
<山梨ワインさん>
その1月の時に、初顔合わせだった野沢たかひこ氏が腕をふるう山梨ワインさん。勝沼では旧家の母屋を改造した売場がトレードマークとなっているワイナリーがいくつかあります(例えば、さっきの勝醸さん、それと午後の原茂さん。)、こちらも情緒溢れる日本家屋が販売所兼展示場(昔の醸造用具を見る事が出来ます。)となっていて、とても落ち着いた雰囲気でグッドです。販売所では売り切れてしまったのはしょうがないとして全ての銘柄(約30種)を何と無料で試飲出来ます。(勝沼でもここまで試飲させてくれる所は他に無いでしょう。)
近場を最初に回ったので、開始の10時までには余裕で到着。しばし休憩後、まずは畑から見学です。
畑は、フラッグシップ製品を産み出している通称「七俵地畑(ひちひょうじばたけ)」が直ぐ近くに有り、そこへ案内して下さりました。シャルドネカベルネ・ソーヴィニョンが植えられている3.5a程の広さの畑で、共に8年ぐらいの樹齢です。減農薬(リュット・レゾネ)で栽培されており、今年からはビオロジーを一部取り入れると野沢氏は語っておられました。また、南仏系の品種(タナやシラー)にもトライアルしており、勝沼を始めとする地域での温暖化を見据えた取り組みがここでもされてます。他では甲州等が自社畑で栽培されており、そちらも合わせるとおよそ2ha弱を自社でまかなってます。
その後は貯蔵庫(セラー)へ案内。瓶熟成のワインや、オーナー制も敷いており個人のワインを代りに預かって下さります。それらのも含め地下はあちこちに貯蔵されてるワイン庫は壮観です。そして、地上にも蔵が有りそこでは主に樽がワインと共に眠ってます。今回のバレルサンプルは、2005ミレジムのシャルドネカベルネ。どちらも七俵地畑の物です。果実香が主体の心地よい香りと柔らかな味わいには惚れ惚れします。尋ねて見ると、野沢氏は果実見重視でらっしゃるとのコト。造り手それぞれの志向ではありますが、ウワサにはそういった話を聴いていたのでこの味わいには納得と同時に小生の好みという事もあり美味しかったです。
あとは、発酵タンクのある醸造場を経て、先に書いた試飲所でデギュスタシオン(テイスティング)。『七俵地畑カベルネ(2004)』は売切れだったのですが、蔵巡りツアー客には特別に別途確保した分を出して下さり嬉しかったです。先日の小布施便りでも触れましたが、あちらは雹害で大変でしたが、山梨ワインさんのはそれが無くても2004年物の濃厚さを改めて痛感。やはり、'04年は何処もホント良年である事を感じました。
ボクのオススメは、タンク発酵と樽発酵をアッサンブラージュした甲州種ワイン『フォーシーズンズ』です。樽発酵+MLFで辛口ながらも柔和な仕上がりに。(訂正:『四季の歌』はシュール・リーのキレのある辛口ワインで別です。失礼しました。)ダイヤモンドさんの『ひしやま甲州』(こちらもMLF)を彷彿とさせられます。同じブルゴーニュ・ボーヌの醸造学校出だからかなぁ〜?
(小生の好みですがダイヤモンドさんの白ワインでは『ひしやま甲州』が一番オススメ。それは置いといて、野沢氏の「キャラクター」は吉男氏とまた違います。其処がやっぱりワインの醍醐味ですね。)
<パンテーブルさん>
ここは勝沼行くとボクは大抵訪れているパン屋さん。この間書いたようにやっぱり外せません! そそくさとお昼の分とお持ち帰りの分を購入。で、持ち帰りの分を預かって頂き速攻で山梨市へチャリでゴー!デス。
金井さん>
その、「この間の話」に出た『マスカット・ベリーA&ブラック・クイーン(2006、MBA+BQ)』を引き取りに。味も勿論のことながらジャケ買いならぬエチケット買いをしたくなったのです。
金井氏とは何故か自転車の話で盛り上がりました。実は昔は金井氏も自転車小僧だったとか。なんでも清里まで往復したらしいです。無茶苦茶シンドイですよ。(帰りは楽ですが、、、。苦笑) ビックリです。
ソレイユさん>
御披露目された『それいゆ ピノ・ノワール(2005)』を引き取りに。是非共両親に飲んでもらいたいという事でこれだけは小生からプレゼントします。これは、先日のワイン会の記事で触れたように、ホント日常の食卓でこそ楽しんでもらいたいなぁと思う仄々かつ力も感じる有難いワイン。
奥様の順子氏が売場で待って下さり、先日のコトがまるで思い出のように語り合ってました。この間は皆さんも顔がほころんで帰られていたので順子様は本当に嬉しかったとの事。大団円にて終了しましたが、まだまだこれからと気持ちを新たに語っていたのが印象的。
<原茂さん>
つい最近お邪魔させて頂いたばかりですが、また行きたくなったのと、「蔵巡り」では通常味わえないお宝が出ますのでココも外せませんでした。今回は、専務の古屋真太郎氏による案内ですが、冒頭では前回お話した杉山茂樹氏も挨拶したそうで、ボクはタッチの差で5〜6分ほど遅刻で入れ違いに。(山梨市から甲州市へ戻るのが以外にも大変でした。苦笑) 残念!
何はともあれ、あの瀟洒な母屋で今回もおもてなしが。しかも、前回は時間の都合で拝見出来なかった菱山の一文字短梢のシャルドネ(あの、新田商店さんのワイン会で驚かされた美味しいワイン!)の自社畑まで案内して下さったのです。また、デギュスタシオンは美味しい小料理と共にシーズンオフで休業中のカフェ「カーサ・ダ・ノーマ」(母屋の2階)を特別に開き、ツアー客をもてなして下さるのした。
畑は一樽分という50m四方のこじんまりしたものですが。一目見ただけで条件の良さげな所で下草はリュット・レゾネという事も有り綺麗に草が生え、「こんな綺麗なトコだからこそ美味しいのが出来る」のだと感心しました。鳥居平にも同じぐらいの広さの畑があるのですが、むやみに手を拡げるのではなく出来る範囲での背伸びしない清々した姿勢で進めるので地道に一歩一歩というのが原茂さんらしいなぁと改めて思いました。(だからこそ、あのサプライズワインが希少だったのが返す返すも残念!)
古屋氏は丁寧ながらも熱の入った語り口に、夕方近くになって寒い風が吹くのでしたがそんなのは全然気になりませんでした。ボクも含め一同聞き入ってしまいました。(笑)
ビックリしたのは、あの名作『甲州樽貯蔵(2005)』樽から飲ませて頂いたのですが、『シュール・リー』にも共通する白い花のような芳香は原茂さんの甲州ワインに共通して香るのでした。その香りが、華やかすぎずしかも落ち着きすぎずでとても素敵と感じます。この香りが原茂さんの甲州アイデンティティーでしょう!
樽貯蔵は国産ワインコンクール受賞で売切れですが、もうすぐ2005年ものがでます。それが無茶苦茶楽しみです。
(二日目編は、また後日に。つづく)