『静かなる主張』の中に垣間見える熱い想い〜飛鳥ワインさん訪問

以前の「ヌーボーフェア」の記事で紹介しました大阪5大ワイナリー。その一つである飛鳥ワインさんを今回は初訪問しました。そのレポをまとめました!
近鉄南大阪線上ノ太子駅下車歩いて3分の所に社屋があります。(「仲村わいん工房」さんの近くですね。)社員の方が出迎えに来て下さり、「丁度社長が畑におられますよ。」とのことで、すぐその足で畑に向かいました。
驚いたのが、全く独自で垣根の甲州種育成に二年前から取り組んでおられるとのこと。まだ試験栽培の段階で結果はこれからですが、今後が楽しみです!
自社畑はおよそ一町歩半(約1.5ha)で、全てが垣根栽培の欧州系品種(シャルドネカベルネ・ソーヴィニョン、メルロ。樹齢は6から7年。)と試験栽培(先程の甲州の他に、ソーヴィニョン・ブラン、マスカット・ベリーA、ベーリー・アリカントA(リンク先:植原葡萄研究所))も行われてます。あと、大阪特産のデラウェアは契約栽培でまかなっているとのこと。
以前お取り寄せで『シャルドネ・ヴィンテージ(2004)』を頂いたのですが、とても優しい風味の蔭にキリッとした爽やかさを感じる美味しいシャルドネワインでした。やはり仲村わいん工房さんとかと同様、大阪にはメルロがマッチしておりお店の人のお薦めは『メルロ・ヴィンテージ(2004)』をイチ押しにしてましたヨ。
社長の仲村裕三氏は淡々とした語り口で、濃ーいキャラクターの多い(苦笑)大阪のワイナリーの中で個性を発揮されておられると初対面で感じました。けれども、独自の切り口で垣根の甲州にトライアルする等『コダワリ』を持ってます。その試みが、いつか文字通り結実するよう祈りつつ、ワイナリーを後にするのでした。