<連載>気ままに語るJD&NO(その8)〜一瞬にして灰燼と帰したポスト・パンクの星よ永遠なれ『Closer』

たった二作のオリジナル・アルバムを残し、解散も告げられぬまま終わってしまった"Joy-Division"。イアンがこの世から去った悲しみを象徴するかのジャケットが全てを物語っているようです。
このアルバムと正面から向き合うのは本当に難しい! アッパーな面も垣間見えた前作より、心の内側、特にイアン自身のそれに深く入り込んでいくかのような鬱屈としたサウンドはまるで別人のようです。
人の心象風景をあれこれと推測することは出来ても、その本音は当人にしか分かり得ません。でも、バンドが今でも深く愛され、後に続くアーティストに計り知れない影響を与えたことを考えると、彼の魂も浮かばれるのではないのでしょうか!