奥秩父の黄金街道〜金峰山→国師岳→甲武信岳縦走(2日目)

原生林の神秘的な雰囲気。有名な山と山に挟まれたこの縦走路は忍耐も要しますが、歩き甲斐があります。みんなよく歩き通しました。お陰さんでよく寝れました。(ホッ)よく食べよく寝ないと人は生きて行けません。大弛峠のテン場は本当にイイ所です。林道の山梨側が舗装され頻繁に車が来ている事を除けばこんなに快適な幕営が出来ます。(もっとも、夜は車が上ってくることは殆ど無いですが、、、。)
で、この日は長丁場。早めに起きて国師へと向かいます。しょっぱなの登りですが、昨日のことを考えるとまだマシ。ただ、残雪が以外にあります。登山道が林の中にある上に、標高が高いので前日の日記で触れたGWの悲劇(?)のすかしっ屁が尾を引いてます。(苦笑)
やがて、国師の山頂に近づきますが、その前に奥秩父最高峰の「北奥千丈岳」へ寄らなくては失礼に当たります。国師岳と一体化しているので遠めには分かりませんが、そのひっそりと佇む中にも解放感溢れる展望のよい山頂は金峰山方面を振り返るにうってつけです。夢窓国師(あの、恵林寺を開山した人)に由来する国師岳からは延々と甲武信岳へ続く峰々を歩き通すのです。途中、同門の頭という岩場のてっぺんの展望台がありますが、それ以外の東梓・富士見・ミズヒと亜高山帯の針葉樹に囲まれ苔むした林床は得も言われぬ幽玄の雰囲気に包まれています。
そんな縦走路からもうそろそろと言う所、左手の信州側から上がってくる道が。千曲川信濃川)の源流を遡る道が合流するのです。そう、この道が約10年前に初めて奥秩父を歩いた時に踏んだ所です。昔はそれ程人はいませんでしたが、有名な近丸新道(甲斐側の西沢渓谷入り口からの登山道)経由で登るよりラクチンなので甲武信岳へはこちらから行く人が却って多くなっているのです。
流石に、甲武信山頂は人がぎょうさんいました。百名山は相変わらずも人気なのです。この時間になると雲が出てきたので、展望はまた遮られてしまいました。後は、源流の歩道を下るのみ。先程の分岐から約三時間、毛木平への道をひたすら下ります。稜線から15分の所には、源流の標がありここから日本海まで延々と367kmの大河が流れ出すのです。途中、ナメ滝美しい林の中をしみじみとしながらパーティー全員が歩き通せた事にホッとしつつ感慨に浸るのでした。
○行程
大弛峠(4:35)→北奥千丈岳(5:20)→国師岳(5:40)→東梓(8:00)→富士見(9:40)→甲武信岳(11:00〜11:30)→千曲川源流遊歩道(12:00)→毛木平(14:45)