埋もれさせて置くのが勿体無い日本ワイン!〜 丹精込めて造られた北海道のワイン

お取り寄せして、『凄い!』と驚いた二種を。
○『葡萄作りの匠・藤本穀バッカス(2005)』(北海道ワイン
『休日はワイナリーに行こう!』(イカロス出版、あのオススメ書籍の2005年版)の北海道ワインさんの項で「先生」と敬意を込められて紹介されていたプロ農家さんの葡萄を特別に別仕立てで醸造したものです。
非常に気品溢れる芳香・色々な花を束ねたブーケとマスカットの薫りが複雑に絡み合ってます。しかも、味は中口とありますがエキス分がたっぷり含まれ厚みがある所以でそうなっており、辛口といっても差し支え無いでしょう。
酸の出方が非常に紳士的で柔らか、薫りと共にバッカスの特徴がよく出ています。厚みがあるのでカマンベールチーズに合いますし、マスタードで味付けした野菜や魚介にGoo!!
○『松原農園 ミュラー・トゥルガウ(2006)』(松原農園
先日も紹介したミュラー一筋にかける気鋭の農家さん。
これは、琴線をくすぐるワインです!
ドイツのワインは葡萄の品種特性や醸造的なものから日本人の口に合い易いと言うのが一般的。事実、甘口を好む人が多いこともそれが一因となっているでしょう。(いまでは、ドイツワインも辛口で美味しい「クラシック」「セレクション」という格付けでちゃんと出されてます。参考:ドイツワイン基金駐日代表部Webサイト
松原さんのワインは、言葉を借りますと『ホームワイン』。その日の食卓に彩りを添えてくれる、縁の下の力持ち的存在。程良い口当たりの辛口に爽快な酸がとても心地よいのです。何となくアフターの苦味が甲州種に似ていますが、爽快な酸がミュラーとしての存在感を際立たせてます。日常の食卓にピッタリなので、和から洋までアッサリ系がなおよろしいでしょう!