遥かなる山旅、南大雪・トムラウシ山ー十勝岳縦走(その1)

前トム平のコマクサ

大学生の頃(十ウン年前かな)、高校のワンゲル部の同窓生とその他数名で層雲峡から沼の原入山、ヒサゴ沼(泊)→トムラウシ往復→忠別岳避難小屋(泊)→高根ヶ原→白雲岳→黒岳と縦走して大雪山系の圧倒的なスケールにただただひれ伏すのみでした。
あの時以来北海道の山はご無沙汰してましたが、今回は思う所が有り会社の休暇を使い久方ぶりの気ままに一人山旅で行くことにしました。北海道の背骨(ごく一部ですが)を踏破で、目指すは十勝岳です。
かつてのトムラウシ往復では水に難儀し(8月上旬で既に涸れていたような記憶、、、)途中の天沼の水沸かして粉末溶かし「ホットポカリ」を作った苦肉の策を取ったのが今でも鮮明に焼き付いてます。でも、今回は洒落では無く水源の汚染(寄生虫エキノコックス、リンク先Wikipedia)に注意する必要があるので飲料水は全部担ぎ上げました(6L! シンドー)。
明日が長丁場なため、登路は一番楽なルート(百名山ハンターが大概取る)トムラウシ温泉経由の短縮コースからです。新得サホロYHに前日に入りそこからはタクシーの助けを借りました。ここの標高は約900m超、大分助かります。タクシーの運転手さん曰く、「最近はみんなココからですね。年間1万人は入ってますかね(!?)。」 多少オーバーに見積もってもツアー登山の多いご時世、あながち本当かもしれません。(苦笑)
緯度が高いことも有り、5時にはもう燦々とお日様が降り注ぎ始めてます。登山口には車が20台近く駐車してました。運転手にお礼を告げ、登山開始です。
登山路は尾根筋を通り一旦コマドリ沢に降りた後、再度山肌に取り付きトムラウシ直下の南沼キャンプ指定地に辿り着きます。平日とは言えハイシーズン。道中では結構登山者(マイカー利用の日帰り客が多い)とすれ違いました。以外にも今年は残雪が多いとのこと(運転手さんや登山者からの情報)で、南沼の水源の融雪水も豊富で煮沸しての使用には困りませんでした。
<山情報いろいろ>

  • 新得〜短縮コース登山口はタクシーで一時間強。約15,000円。トムラウシ温泉の東大雪荘からだと回送代含め約12,000円(乗車時間は20分)。新得でYH宿泊の方がお得です。
  • 水場は全て要煮沸。運転手さんによると、かつては生水OKだった大雪・十勝も3年前にエキノコックスが道南から全道に拡大してしまい、万が一のことを考え不可となりました。
  • 南沼キャンプ指定地は携帯トイレ用ブースが立っています。是非持参しましょう。

○行程
短縮コース登山口(6:35発)→カムイ天上(7:35〜7:55)→コマドリ沢(8:17〜8:40)→前トム平(9:33〜9:50)→休憩(10:47〜11:05)→休憩(11:50〜12:00)→南沼キャンプ指定地(12:25)→トムラウシ山往復(登り25分、下り15分)