<連載>(長らくご無沙汰してましたが)気ままに語るJD&NO(その10)〜うたかたの夢、そしてFactoryの瓦解『Republic』

マッドチェスター・バブルが弾け、それまでの緊張の糸が切れた後にひっそりとリリースされたこのアルバム、皮肉にもNOのアルバムの中では売れた部類だそうです。
リリース直前のドタバタ劇は『24Hour Party People』(多少脚色は入ってるそう・苦笑)に詳しく描かれてますが、当時NOの面々までに「守銭奴」呼ばわりされたトニー・ウイルソンは果たしてこのアルバムをどんな面持ちで聴いていたのでしょうか?
『Republic』を出した分の代償は大きく(人の負債背負わされたと言っても過言では無い状況に陥る破目に)、暫くNOは長き沈黙の日々に入ります。いま振り返ると、“二回目”の復活までの道程はイアンが亡くなった直後にも比肩するぐらいなのでは。
何故かこのアルバムは、けだるい真夏の昼下がりに妙にフィットします。郷愁を誘うサウンド、意味深なジャケ、、、。