埋もれさせて置くのが勿体無い日本ワイン!−素晴らしいワインは場を選ばない。

ちなみに、今回黒戸尾根山行に連れて行ったお供は、左の写真の通り3点。10月5日の日記に宣言した通り「オール甲斐の国」産です。今回のは、高級食材ならずとも、ちょっと手を加えワンポイント押さえたものであれば十分美味しく頂けます。優れたワインは、値段では計れない懐の広さも併せ持っていると思いますが、皆さんはいかがでしょうか?
○プティ・ドメーヌ ルバイヤート2004(丸藤葡萄酒工業
創業1890年の勝沼髄一の名門のセカンドクラス赤ワイン。(フラッグシップは勿論「ドメーヌ ルバイヤート」)全て勝沼の自園産の葡萄を用いた、オーソドックスなボルドースタイル(メルロー=67%、カベルネ・ソーヴィニョン=29%、カベルネ・フラン=4%)で飲み口は艶やかでスルリとしてますが、口に含むと深みある味わいでしっかりとした造りだというのがすぐに分かります。初日の夕飯が牛丼(あらかじめチャンと下ごしらえしてあったのを現地で味付け)だったのですが、牛蒡入りで結構重め(吉牛なんて目じゃない・笑)の具でしたが、このワインのおかげで後口が更にまろやかに。一口味わったあとは牛飯にしてご飯は後回しにしちゃいました。

○鳥居平 甲州シュール・リー2004(シャトレーゼ勝沼ワイナリー
こちらは、北沢峠に下りてからの晩御飯で。甲州ワインにしては比較的厚みがありますが、それもそのはず、ほんのりと残した残糖が効いてます。実際ボクが所蔵している『ワイン王国 2005年春号』にも、醸造責任者の戸澤一行氏のコメントにそのような記載がされてます。個人的には、辛口に切り過ぎず残糖感のあるのが甲州ワインでは好みなのですが、山行メンバー一同「イイ・イイ」と褒めてました。適度な厚みが鰻の蒲焼(真空パックのがあります。)にピッタリ!

○巨峰(ロゼ)2006(イケダワイナリー
生食用の葡萄から作られるロゼは概して甘々の御土産ワインになりがちですが、黄色いキャップシールがトレードマークになっているイケダさんのロゼは下記関連記事にありますように、れっきとした「ワイン」として成り立ってます。やさしい飲み口でありながらしっかりと芯の通った味に仕立てているその手腕は本当に侮れません。(それは、白の中甘口系でリリースされている「遅摘み甲州」にも共通して流れてます。)食後だけでなく、スパイシー系の食事にも合わせられますよ。