道具も使われ方次第

科学技術は人々に幸福と同時に苦悩(公害に薬害に環境問題にと、、、)ももたらしてますが、本当はそれを使いこなす人々の使いこなし方次第なのでは? 農業絡みでちょっとした記事を見つけました。
重い米袋も楽々、農作業ロボットスーツ開発…東京農工大(「YOMIURI ONLINE」より)
とかく科学技術は「悪玉」の色眼鏡を掛けて見られる事が往々にしてあります。でも、理系専攻のボクにとっては「ちょっと待って」とも言いたい。
未完成の技術なので、この記事の話をうんぬんするのは時期尚早でしょう。しかし、ロボットスーツならより少ない労力で従事できなおかつ大規模機械化よりも環境負荷を抑えられるかもしれません。
<おまけ>
電子移動の化学―電気化学入門 (化学者のための基礎講座)反動で安直に「有機農法」と唱えられてますが何でもかんでも「有機農法」が良いとは限らない。でも、現代の高度な農業では、必要以上に石油資源を浪費しているのです。1996年初版の自身所蔵のこの本には今話題のコメの農作をネタにしたコラム「稲作のエネルギー収支」で鋭い指摘をしてます。天然の光電気化学プロセスということで光合成の理論も丁寧に書かれている優れた電気化学の入門書。もっとも、大学生向けの専門書ですが、、、。
本来、「自然科学」なんですから、科学は人、そして自然に寄り添うべきものであって一線を越えたらアカンでしょう。ちゃんとした「自然農法」(敢えて、「有機農法」とは区別して使いたい。)も感覚的な賛同ではなく科学の裏付けがあればなおいっそう有益と見直されるのでは無いか? と小生は思います。
科学と農業の関わりについては、2006年7月21日に書いたこの記事の本は一般向けの本でなおかつ一読に値する良書です。是非!