進む食の二極化、失われる審美眼、、、。

朝早起きしてNHKニュースを見てたら、「船場吉兆」が民事再生法を申請するとの報道が流れてました。世間を騒がせた食品偽装問題は勿論、不祥事を起こした企業が悪いのは言うまでもありません。せやけど、供給側だけがホンマに悪いんやろうか?
最近、「ミシュランガイド東京」(蛇足ですが、タイヤメーカーとしては優秀です。良質な自転車のタイヤも出してます。ハイ。リンク先はミシュラン仏国のサイト。)が出てどえらいブームになっていて、その反動かこういったサイトも出てますが、斜め読みすると、どちらも小金持ちでグルメには目がない人々が話のネタにしようと争って素敵なお店行ってエエカッコしたいという下心につけ込んでるような気が、、、。(苦笑)
その一方で、一般大衆相手の外食産業やスーパー・コンビニ等小売業界は景気がパッとしない中、コスト競争に加え原料や石油の価格高騰に悩まされつつもあの手この手で安い値で買ってもらおうと必死こいてます。
でもグルメなお店も安い外食も小売でも、舞台裏では右から左へ食品が流されている中で本来有効活用すべき食材が捨てられていたり、縦割り行政で杓子定規な約束事や規制に縛られたり(消費者行政の一本化とは言うてますが果たしてどうなる事やら、、、)、ブランド志向が高じて特定のにしか目が行かないといった歪んだ構造になっていると誰もが気付いてるのに、「消費社会」の名の下に性急な時間の流れに呑まれながらも人の気を引く事に血眼になり、消費する方も安直にブームに乗っかってるような世の中になってしもうたと感じずにはおれません。
昔は、有る程度自分でコントロール出来る時間の中、商店街の八百屋や魚屋さんとかで、店の人と掛け値なしのかけ合いの下自分の目で食材買って料理造る余裕があったので、買う方の選ぶ目が養われ売る側も適正なお値段で無駄に品物取りそろえる必要もありませんでしたが、今は(全てがそうではないんやけど、、、)効率一辺倒・己の利益優先になって、結果やたら高級と激安の二極分化が激しくなり、「ほんまもん」のコストパフォーマンスに優れた良心溢れる「食」が欠落して行ってるような気がします
懐古趣味で「昔に還れ!」と言うてるのではありません。もうチョット、バランス感覚持って接した方が気持ちよく暮らせ、なおかつ健全な実体経済となるのにと思うのですが、皆さんは、どない思いますか、、、?
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値上げされても、同じメーカーの食品を買いますか?
(「ITmedia/Business Media 誠」より)