目先の結果よりも今後への課題をいい意味で炙り出した一戦

オシム氏から岡ちゃん(とはもう言えないっすね。貫録が出てきたので。笑)こと岡田氏に監督が変わってからの初陣はスコアレスドローだったそうです。(残念ながらテレビで試合を観れなかった、、、。)
基本的には継承とは言えサッカー観が両人との間で完全に一致する訳ではありませんから、有る意味再構築をせざるを得ない部分がある。そういう状況でこの内容なのは、却ってぬか喜びに浸らず良かったのかもしれません。
ボクが注目しているのは、選手はもちろん、岡田監督のコメントで「課題が多く完成形では無いが、チームの見据えている方向は現場では一致している。」というようなニュアンスが感じられ、どことなく「共通認識」が出来ていることです。そこは、評価して然るべきかなと。例えば、会見で岡田監督が発したコメントの一部にこういう所が、、、。

結果を出したかったんですけれど、あそこ(後半のチャンス)で大久保が1点、2点決めてすべてよかったというよりは、よかったのかなと。まだまだ、ラスト3分の1で慌ててクロスを上げてカウンターを受ける場面(があったし)、それから中盤、またはディフェンスラインで簡単にバックパスしてしまう。特にスローイン、FKなど、後ろに(ボールを)投げてプレッシャーを掛けられてしまう。勝負へのこだわりというよりは、まだまだすきがあるという感じはあります。でも、何か次につながるようなことをできたかな、とは思っています。
(「チリ戦後 岡田監督会見」の一部より抜粋。)

この箇所では、試合の結果にこだわりつつ中長期的な視野も見据えている複眼的な視点が伺えます。(会見全文を読んで、深く見ることをお薦めします。)
次の試合では療養中のオシム氏が久々に観戦しはる中ですが、内容も含め、エエ結果を出せればと願っています。(マスコミの喧騒に惑わされず、協会がしゃしゃり出るのでは無くサポートに徹することも祈りつつ、、、。苦笑)
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