(備忘録)『きいろの香り』についての正しい理解を深めるために、、、。

Yahoo!ニュースにも取り挙げられていた甲州ワインの海外輸出(元記事は、「時事ドットコム」(3月7日付)の『甲州ワイン、世界に出荷=仏有力シャトーと提携』です。)で触れられている、「桃やグレープフルーツなどトロピカルな香り」の素(いわゆる「特別な甲州ワインの香り」である『きいろ香』)について正しく・キチンと知りたい方は、是非以下のを参照にして下さい。

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  1. 知るを楽しむ・なんでも好奇心2005年 8・9月号 - ワイナリーへいらっしゃい
    知るを楽しむ・なんでも好奇心2005年 8・9月号(「NHK出版」Webページより。)
    139〜145ページで「グラスから溢れる香りの小宇宙」の項を書かれている富永敬俊氏が、この香りの素を甲州種に見いだした功績の張本人です。一般向けの書籍ですので、とても読みやすく書かれています。(このNHKのテキスト自体も、何度もこのBlogで取り挙げているようにお薦めです。)



  2. きいろの香り ボルドーワインの研究生活と小鳥たちきいろの香り ボルドーワインの研究生活と小鳥たち
    (フレグランスジャーナル社 / 刊)
    2007年7月1日の記事中で登場してます。1.で紹介した富永先生が研究生活にフォーカスして著述された書籍です。








  3. ワイン王国 2005年春号ワイン王国 2005年春号』(料理王国社 / 刊)
    甲州ワイン特集が組まれていて、甲州種を語る上で1.と並び必携の書籍です。此方もお薦めです!








  4. 甲州ぶどうの中にある“特有な香り”を発見!
    (社)日本ソムリエ協会の機関誌『Sommelier(83号)』で、青木冨美子氏によるメルシャンさんでの発表会のルポをPDFファイル化しているものです。小生が折りに触れて「きいろ香・三種の神器」と勝手に称している【早もぎ・ノンボルドー・VL3酵母】の事をかいつまんで解説されてます。
     (メルシャンさんによる、プレスリリースはこちらです。また、“きいろ香”初めてのリリース時に発表された参考資料についてはこちら(2005年2月7日発表報道資料)をご覧下さい。)

  5. 機山洋酒工業(株)さんのサイト
    『月刊ワイナリー便り』のバックナンバー(2008年3月6日付
    「読むワイン」の項で、テクニカルな観点からポイント良く著述されておられます。

最後に、小生が2007年7月1日の記事中で触れていることばを、ここに引用して締めにしたいと思います。

「大切なことは、その香り(管理人注:『きいろ香』のこと)をベースにして甲州の真の品種香を引き出してやることが私達の使命です。」
と語っておられる(管理人注:富永先生が文献 1.の文章中で)のを肝に銘じて置かなくてはなりません。一つの事象だけがクローズアップされフィーヴァー(「祭り」!?・苦笑)になってしまい、日本ワインに携わる人々が原点としての考えを忘れているのではと気になります。 我々飲み手も含め、いみじくも指摘されておられるその心行きを大事にしなければと思います。

(追記:2008.3.14)
「本家」さんが2007ミレジムをまもなくリリースするようです。
(「メルシャンWebページ」、2008年3月12日付プレスリリースより)