灰色の憧憬を疾走していった一人の男の生涯

Ian Curtis - Joy-Divisionのフロントマンでありボーカリスト。そして、'80年代直前のポスト・パンクシーンで鮮烈な存在感を示した彼の生涯を題材にした映画が公開されています。

 映画:コントロール(オフィシャルサイトへリンク)


彼自身が何かに染め上げる前に、灰色のまま彼岸の彼方へと旅立ってしまいましたが、余りにも真摯に生きることにコミットしてしまった(単に『人生に向かい合った』という言葉が、陳腐に感じられてしまうのです。)故の結果かもしれません。
しかし、深く正直に自分自身と対峙しているその有様には何か心動かされるものがあります。

下記に記す彼の残した作品を聴けば、その一端が伺えると思います。
『Unknown Pleasures』(小生2007年5月3日記事参照)
『Closer』(小生2007年5月18日記事参照)
Substance』(小生2007年4月16日記事参照)
『STILL』(残された唯一の公式ライブ盤。あの名曲“ceremony”のJD版が、断片的ながらも聴けます。荒削りでパンキッシュな演奏ですが、研ぎ澄まされた知性を感じさせてくれる…。)