閉塞感に正面から向き合うことこそが僕等の責務

今の日本の抜き差しならぬ状況を象徴するかのような出来事が、先日も取り上げたように、ふるさと・大阪にて繰り拡げられていますが、そんな状況の下よって集って首班下の市町村長が「反対」コールをあげるのはホンマにみっともないことやと思います。
思わず、涙もポロリ 橋下知事に府内市町村長から反発相次ぐ
(「MSN産経ニュース」より)
最後、思わず涙をこぼしてしまった事の是非はともかく、それまでにこれだけの財政を放置しておきながらそれをまったく何の責任の無い現知事が背負うのを覚悟して選挙に臨み・当選したのですから、それに対し、いちいち揚げ足をとるのは首長さんとしての見識が問われますし、なによりも現実に「今そこにある危機」があって本当に生活保護とか産業振興をしなければならないところを何とか知恵を振り絞り対処すべきなのを「高度な政治的判断」で切り抜けなくてはならないというのが「首班下の市町村長の仕事」ですし、そうやってあなた達も選ばれたのでしょ?と、ツッコミどころか正論唱えたくなります。
「高度な政治的判断」と一言で書きましたが、そういったところでの機敏は『論理』だけでは無く『倫理』といった、理屈だけではない人生の機微も充分に理解していることが前提で、そういったのに切り捨ての一言で片付けるのは、それこそ本当の意味での『感情』が欠落していると思われかねません。厳しく言うのと、「切り捨て」を履き違えているのではないのだろうか?
作物に対して倫理も論理も知らなくては、本当に尊厳を持って接することは出来ない。」という意味の文章を小生は先日4月7日の記事にて記しましたが、それはもちろん人間同士に対してでもあり、『歪んだ個人主義の物真似』状態に今自分の生きてる国がそうなっているんだというのも小生含め、世代に関係なく*1我々自身もこころの中で負の感情や個人の欲求・欲望があることを知った上で「論理と倫理のバランス」を自覚しなくては本当の意味での『自律』とは言えない、と私自身は思います。
○関連記事
他人にやさしく、思いやりのある社会で子育てをしたい
(「昨日の風はどんなのだっけ?」、2008年4月17日記事より)
確かに「自分が楽しいからええやん」だけでは身も蓋もない
(小生2008年3月3日記事)
『矜持』と『歓待』のバランスの下で、、、。
(小生2008年3月22日記事)


<おまけ>
スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還 リミテッド・エディション











個人の愛が愛憎と化し、良心の呵責にさいなまされながらやがて“暗黒面”に転落しますが、最後はライトセイバーを振るうのでは無く「父親への尊厳」が本来の“光明面”を取り戻していくという、本当の意味での『神話』です。
スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐』&『スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還 リミテッド・エディション
(折角ですので、全6エピソードを観ませう。)
(追記:2008.4.18)
橋下知事が紹介して下さったあのグラッパは、日本で初めて(しかも地元産のブドウで)商品化されたものなのです。日本のワイナリーでグラッパ(マール)を造っているのはごくごく稀なんですよ。
「東国原知事もびっくり」、橋下知事がグラッパを!
(「こだわり醸造家のつぶやき」2008年2月15日記事より)

*1:例えば、例の医療制度は確かに波紋を拡げており、お年寄りの方々の気持ちも分かりますが、嘆いてばかりでは他にも必要な人はどうするのか?という問題があります。