キャッチフレーズからは本質は見えない

世間の食品偽装は今に始まったことではありませんが、このような事件が記憶にあったでしょうが如何思いますか?
“入浴剤投入”発覚から4年――白骨温泉・若女将が語る「事件の真相」(前編)
(「ITmedia/Business Media 誠」より)
この記事をどう取るかは読者の皆様にお任せします。しかし、以前の記事

想いやキャッチフレーズだけで心酔するのは、『とんだ贔屓の引き倒し』に陥る恐れ大。

と書き記したように、表層だけに揺り動かされやがて迎えた結末がこのような状況なのは、関係者は勿論のこと、真に此処の温泉を愛した人達にとっても不幸なことです。
とかく「ブーム」というものは、特定の人間にだけ歪んだ結果をもたらすことが往々にしてありがちで、それは、思い起こせば古今東西何処でもあることです。(振り返れば分かることなのに、悲しいかな人間とは大事なことを忘れがちなものです。罪作りなものですねぇ。)
過去、数々のワインブームに踊らされてきた日本のワイン界ですが、メディアに限らず飲み手や、売る側出す側造る側全てが責任持って接してほしいなぁ〜と。楽しむ姿勢はもちろん大事ですが、「火遊び」はご免こうむりたいものです。『日本のワイン』がこの轍を決して踏まないよう、すべての人々が厳しくも温かい目で見守って欲しいですし、やはり『本質』と向き合ってもらいたいです。
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