今回のワイナリー巡りを終えて

あ、MSがYahoo!買収をあきらめたそうです。
マイクロソフト、ヤフーへの買収案撤回を発表
(「ロイター.co.jp」より。XPのサポート延長も決まったし、、、。)
総花的なのはもう要らんと小生も伝えてますし、今後はかつて書きました様に、何かメッセージ性と筋の通ったポリシーが要求されます。
例えば、同じ国産ワインでも、、、
○バルクか、国内産ブドウか?
○さらに、国内産でも地元率が高いか?
○さらに、自社畑・あるいは協働専属契約率が高いか?
と言ったものが要求されて来ます。
さらに、

  • 地元のブドウ栽培の歴史を守りつつ、自社畑産をコツコツと増やし孤軍奮闘するカタシモワイナリーさんの高井社長
  • 曽我彰彦氏が「いつかは自社畑率100%を」目指す小布施ワイナリーさん
  • 全国股にかけ親密かつホンネをぶつける協働専属契約に邁進するココ・ファームさん
  • 山形産のブドウにこだわり中堅ドコロでも全て県産ブドウ(自社畑率20%なのも驚異的に多い)で敢えてラインナップ整理を行うタケダワイナリーさん
  • 鶴沼に200ha以上の畑を有し道産ブドウと心中する覚悟で嶌村彰禧氏が人生を賭けた北海道ワインさん
  • 遠く都会から離れ(東京はおろか、大阪からも遠い)、木次の地で地道にもしっかりしたワイン造りに邁進する奥出雲葡萄園さん
  • 名うての篤農家と二人三脚で脱皮を図るシャトー酒折さん
  • そして、機山洋酒工業さんを始めとして、心ある顔の見えるワインを造る数多くのマイクロワイナリー

の様に、どういったスタンスを取るか、またそれは個々それぞれの道として、いかなるやり方であれ安直に運営するような所で無いワイナリーを選別して行くことがこれからの課題になって来ています。
お遊びでのワイナリー巡りの時代は終わりつつある。消費者がおんぶに抱っこにならなければワイナリーとのもたれ合いが無くなり、本当にいい意味で付かず離れずのおつき合いが末長く出来ます。(何でもかんでも「日本ワイン万歳!」と言った盲目的なのや、あるいは建設的でないクレーマーが跋扈するばかり。)
やはり、目利きになるためには商品知識を消費者が知る努力も必要で、勉強もしないとアキマヘン。(不勉強が、最近の食品スキャンダルを助長している面も否定出来ません。)
学問の勉強でも、机にかじりつくだけでは役に立ちません。実践があってこそです。それに、勉強といってもこれがまた「難しい」の一言で捨てられては、学問の存在価値はなんなんや?と思います。
「がぶ飲み」「消費量を増やす」と云った安直な発想よりも、造る人への敬意やまたそれだけの対価に見合うワインを造っているのを見る目利きも必要です。
(これまでにも口酸っぱく言ってますが、、、。)
楽しいレポもしますが、単に楽しむのだけならいつでも出来る、、、。
最初はミーハーで構いません。でも、本当に応援し造る人の心意気を味わうためには、行動力と真摯に追求する姿勢があってこそで、訪問される側もきっと喜ぶ、と小生は考えております。
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