本気で農業を営みたい人なら支援すべき

前日の記事で紹介していた、「NBonline・『山崎養世の「東奔西走」』」の
農業を日本の先端産業にする〜田園からの産業革命をいかにして遂げるか
で様々な提案がなされてましたが、本来の「食で喜びを提供する」真摯な姿勢を持って農業を営む個人(それも、専業としている農家)をサポートして日本の農業が国内競争力のみならず国際競争力を付ければ、「地域社会のボス」たる存在の農協や農業委員会が取る内向きの政策では無くなり、積極的な産業育成となって工業製品と同様、価格に比して高い品質の農産物の存在をアピール出来る筈です。
ちょうど、町村官房長官の発言
町村官房長官:減反見直し発言 「米価暴落」自民に反発 民主はエール
(「毎日.jp」より)
池田信夫氏のBlogにて取り上げられていました(「減反政策をやめ、在庫米を輸出せよ」)が、池田氏の主張は異なる観点ですが、求めている所は積極的に農産物を生かすという点で共通しています。
本当の省資源に繋がるか怪しい排出権取引や農協や地域へどんぶり勘定で支払われる減反補助金に使うお金があるのなら、感覚的な「自然に優しい」ではなく学術的に裏付けられた「低炭素・省資源」な農業やそれを支援する個人や法人に対して資金を投入し(勿論、適正に使われているかを第三者的にチェックする機関も必要で、軌道に乗って自立の目処がつけば資金を別の所に投入するといった正の循環を築いて行く。)、また工業に比して実践的研究が少ない農学や植物生理学の分野を発展させるように資本を流動化させると共に、土地に対する意識(農産物では無く農地を転売して儲けようとする。農地の貸し出しを渋る。等)も改善させるよう仕向ける施策が必要でしょう。そのような単なるバラマキとは異なる施策を行う前提で、需給のバランスを取るために輸入すべき物は輸入して国内農業の体力向上を促すことが求められているのではないのでしょうか?
上記小生の意見もまだ練らなければ成らない所がありますが、まずはこれだけでも書いておきたい、と思いました。生きるためには『食べる事』が必要です。