ブドウ畑にて労苦と喜びを分かち合う

先月に続き、土日はお世話になっているブドウ農家さんの畑に赴いて、いろいろとお仕事をしてきました。
<7日(土)の作業>
この日・土曜は路地のピオーネの花切りと房作り。余分な花を落として房の形を整える作業です。こうすることで、一つの房に充分栄養を行き渡す事が出来ます。
まずは、こちらが花切りと房作りの前。沢山のブドウの実の素が出来てます。これでは沢山の房がごちゃごちゃとして、見た目が悪くなります。しかも、このままでは一つの房に沢山の糖分が蓄積されません。(いずれの写真もクリックすると拡大します。)

そこで、余分な房を落とし、残した房も先端部に集中して実となる部分を残します。こうする事で、美味しい生食用のブドウが出来上がるのです。こうした作業を手分けして一つ一つをこなして行きます。
ちなみにこの作業、ただ切って落として形を整えるだけではアキマヘン。たわわに実ったときの姿をイメージして行うのがポイントです。


これは、先月初めて挑戦した緑枝接ぎより出て来た芽です。「ちゃんと接げて芽が出て来てるよ!」と農家さんから有り難い言葉を。これは、とても嬉しかったです。これから先どう成長させて行くか? まだまだ課題は残されていますが、まずはこうして目に見える形で成果が現れたことで励みになります。

<8日(日)の作業>
所変わって、ここはゴブレット仕立てのピノ・ノワール(プラスシラーが少々)の畑。棚田の様な郷愁あふれる素敵な風景です。(不思議と日本の原風景に溶け込み、違和感が無いのがミソ。)リンク先のサントリーさんの解説にあるように、脚の付いたタンブラーの様な形に仕立てます。アメリカ・カリフォルニアや、フランスだと南仏やボジョレー等でよく見かける古風な仕立て方なのです。(詳しい画像と解説はこちらをご覧下さい。)

先月の時点ではこの写真の様にこじんまりとしていましたが。一ヶ月で上の写真のようにこれほどまでに成長するのです。ブドウの樹はたくましいのがよく分かります。

ご覧のように、ちょうど開花していますね。

とはいえ、伸びてきた新梢がちゃんと上向いてくれるようにしなければなりません。本日はいろいろ考えた末、簡単な誘引と横に拡がるのを防ぐための縛りをかませました。
今後の管理をどう進めて行くか、まだまだ挑戦は続きます。