「実際のところ、金融危機のおかげで人間はより賢くなった」とはとても思えない(苦笑)

仏最大ワイン産業展「ビニテック」、金融危機を乗り切るワイン業者の工夫
(「AFP BB News」より)

「ビニテック」共催者のFrederic Espugne氏は、こうしたワイン産業におけるエコ対策の高まりを「金融危機の好ましい副作用」とみる。同氏によると、生産過程の低コスト化と買い手を引きつける環境に優しい技術が、今年の同産業展の2大特徴だという。

と、記事中に書かれていますが、内容を良く読むと本当にエコ対策なのかと首かしげるところと、ワインメーカーの二極化が進んでいて金融危機での世間の趨勢と乖離していると見受けられるようなところもあるなぁ、、、と率直に思います。
目を通して見て、なんか地に足着いておらず、浮世離れしてるような気がするのは私だけでしょうか?
(追記:2008.12.11)
「ロイターco.jp」のサイトにてEUでの経済停滞が報じられてますが(その象徴がシャンパーニュ出荷量の減少に現れている*1)、そのうちワインメーカーの再編と、伝統を踏まえた上での新たなビジネスモデルへの進化(ドラスティックな革命ではないことに注意)が要求されるでしょう。もう、貴族主義的な商売・あるいは極端な安売りのみでは成立せず、「恐竜」のように取り残されてしまいます。
ユーロ圏経済は第4四半期に急激に収縮する見通し=仏中銀総裁
(「ロイターco.jp」・2008年12月10日付記事)

*1:従来適していないと考えられてきた土地までも開墾してきた反動が特に堪えると(○関連記事の項を参照)予想されます。しかし、どう落とし前をつけるのか、、、。