棚田畑のピノ・ノワール収穫

おなじみピノ・ノワール@棚田畑にて本日は早朝より収穫です。


途中休憩もはさみ和やかに話が咲きます。収穫の時は厳しい目で選果しながらの作業なので皆さん真剣そのものですが、休憩は別。こうやってメリハリをつけることが大切なんです。この棚田の風景を見ると心がすーっと落ち着きます。天気も予報より快方に向かい作業ははかどります。*1



今年のピノは健全な果実が沢山取れました。黒光りしていてツヤツヤしてます。去年とは段違いですけれど、これはまだ通過点。畑の管理をしているyさん曰く、
「おっくー、ピノはすぐに手を出さない方がイイよ。マジで。」
流石に“女王様”、デリケートで気難しいので栽培管理は人一倍気を払うとのこと。
「メルロやシャルドネの方がどんだけ楽かと思う。」
実際に手がけている人だけに言葉に真実味が込められています。ちなみに、先月29日の収穫もyさんの所。毎日積み重ねが実践され、それが実りとなって収穫となり、「どうやって質を向上させるか?」と来年への想いを張り巡らしながら続けられて行きます。それが、ブドウ栽培・いや農業の基本です。
今年は11時頃には現地での選果&収穫が完了。栽培する方にとっては、ワイナリーへの搬入は無事子供が巣立って行くのを見届けるのと心が重なるそうです。午後に除梗・破砕が行われ、夕刻には発酵開始まで一気に完了。昨年とはまた違いスムーズに行われましたが、今後ワインとして“一人前”に育って行くまでには、月日(いや、赤ワインだから年月だ。)の管理が欠かせません。ワイナリーと農家の真摯かつ対等な関係の下での「真剣勝負」はこれからも続いて行くのです。

*1:この日の朝まで天気予報と睨めっこで、のるかそるかの気分。日程決めるのにエライ心配しました。