翻弄されてきた農政がどう収束するのか?

どうやら、「戸別所得補償制度」を推進することになりそうですが、下記の毎日新聞の記事とは別のソース(産経新聞)を見ると流動的で一筋縄では行かない模様。
戸別所得補償:来年度に数千億円 農水省、モデル事業実施へ(「毎日jp」より)
政策調整で続く政府・与党のゴタゴタ 「農水省政策会議」見切り発車
(「msn産経ニュース」より)
(朝日や読売のサイトを見てもこの件について殊更取り上げてないことから、まだハッキリとしていないのでしょう。)
先日の記事で触れたOECDの対日審査報告書2009年度版に書かれているように、これからは所得保障による個別の下支えで復興を図るのが望ましいのですが、どうも台風の進路予想を立てるより手間取りそうな予感がします。(苦笑)
当然、農水省のWebページには公式発表はありませんが、参院選を睨んで米作をターゲットに展開するという話がネット検索で結構出ていますが、それに合わせたかのように(出来レース? 笑)こんな話も。
米粉倶楽部:米粉の消費アップに発足(「毎日jp」より)
コメを重点的に補償するのは「戦術」としてはOKかもしれませんが、「戦略」としてはいけてないなぁというのが率直な感想。たたいたホコリがあまり出なかった(爆)のと参院選に向けてということで落とし所が決まったのでしょう。
現在、食文化の多様化でコメ至上主義ではなくなっているのが現実です。しかも、コメ自体も単純に食用だけでは無く、米粉といった加工用の原料・飼料用も含め多様な展開が必要となって来ています。そうすると、単純にコメだけでなくその先へ繋がる幅広い視野でもって施策を展開する必要があります。そういうところでどのような舵取りを行うか? まずは、現政権のお手並みを拝見して行きたいと思います。
○関連記事
【選択みやぎ】知事選 農業の行方 保護政策VS合理化策
農協、農林族の影響力低下 進む脱「減反」
(いずれも、「msn産経ニュース」より)