小生が兼ねてからお世話になっている山梨のワイナリーの一つ、シャトー酒折さんにて収穫祭が行われました。私が植樹を手伝いました垣根仕立てのマスカット・ベーリーAが二年半の年月を経て立派に成長しました。
植樹当時は栽培に関わることなど殆ど頭に無かったのですが、一人のワインを愛する者から立場が変わり、栽培家として再びこの場に戻って来たことはとても感慨深いものがあります。当時植樹に駆けつけて下さった方々が好天の下、楽しく充実した表情で丁寧に一房ずつ取って下さる姿を見ていると余計に心に響くものがあります。
収穫後はお客さんに仕込みを体験して頂きました。まずは、タンクに房を投入して貰い、古式ゆかしく房ごと足でつぶします。（いわゆる、ホールバンチ・プレスです。）
その後はつぶして出て来た果汁を分析して、酵母を水で溶いて活性化させて静かに注ぎ込みます。あとは発酵が進んで将来どのようなワインとなるのかを楽しみに待ちましょう。
バンドの皆さんの陽気な演奏をバックに和やかに時が過ぎて行きます。色々な方々とお話し、これからも皆さんが愉快に・そして親しんで頂けるようなワインを産み出すための原動力を頂くことが出来た楽しい収穫祭でした。シャトー酒折さんの木下社長はじめワイナリー関係者の皆様には大変お世話になりました。改めてこの場を借りまして御礼申し上げます。お疲れさまでした。
