上得意さんに注文付けるしたたかな戦略

昨日のボージョレ・ヌーヴォー解禁では、ひと頃の半分の輸入量と大分下がったとはいえまだ「お熱」に浮かされているようですが、それに「冷や水」浴びせる課題が。
ヌーボーに冷や水?「ペットボトル入り禁止を」と生産地代表者
(「MSN産経ニュース」より)
ボージョレ・ヌーヴォーを変に持ち上げて湯水のように消費するのは日本だけですが、主導権を握っているのは生産者側だと消費サイドの日本に注文をつけていると思って差し支えないでしょう。
長期保存の必要性が薄い日常消費されるデイリークラスでは、缶入りやパック・イン・ボックスのワインと容器面で様々な試みがなされています。市場を取り巻く状況に大きく左右されやすいデイリークラスの商品では、色々な動きに対し柔軟な対応も時としては必要でしょう。上記の記事末尾にあるように、早飲みであるボージョレ・ヌーヴォーの市場でのポジションはこの先尻すぼみが予想されます。環境や機能面を訴えても権威と伝統で跳ね返されてしまうのであれば、主導権を握ろうとするあまり、却って選択肢を狭めているような感も、、、。