農業経営のこれからを考える

山梨県と日本政策金融公庫が共催して行われた、『アグリビジネス展開のためのセミナー』に出席して来ました。

日本の農業人口の多くが家族経営による農家によって占められていますが、近年は親は農家でも子供は継がないといった形で農業離れが進み、後継者が不足してきているのが現状です。山梨県もその例外に漏れず、担い手の確保が課題となっています。そんな状況を踏まえ、多様な経営体(法人・組合)が参入することにより人材の受け皿となって農業生産を支えることを促進するための取り組みの一環として行われたのが本日のセミナーです。
会場には多くの人が詰めかけ、用意された椅子が完全に埋まってしまいました。人々の関心の高さが伺えます。多様な経営体の参入は、農業生産の下支えとなるだけではなく、地域の振興と自律を促して活性化に繋がると期待されてます。そうした面でも期待の大きい農業ですが、まだまだ試行錯誤の段階で成功事例は少ないです。本会では、成功事例やその方策紹介や、今後に向けての意見交換が行われました。
産地やそこに関わる人々の自己変革が求められる今、施策面で後押しする県がこのような「きっかけの場」を造ったことは重要です。多様化する農業経営のあり方を考える機会として、とても有意義な催しでした。