大手の動きが実に激しくなっている

そんな中、今度はサッポロが国内のワイン事業の再編を発表しました。
 国産ワイン生産拠点の戦略的再編について
サッポロビールWebページ・「2010年4月15日ニュースリリース」より)
この件に関しては、マスコミ各社が報道しています。
 サッポロ勝沼ワイナリー、情報発信拠点に衣替え(「日本経済新聞・電子版」より)
 サッポロ「勝沼ワイナリー」停止へ(「asahi.com・マイタウン山梨」より)
 サッポロ、ワイン工場を再編=岡山に大部分集約−山梨・勝沼は高級品のみに
(「時事ドットコム」より)
 サッポロHD、国産ワインの製造拠点を岡山に集約(「ロイター.co.jp」より)
ここまで様々な媒体が報道するとは思わなかったのですが、地元放送局のラジオでもニュースで取り上げていただけに、結構インパクトがあったのかと考えられます。
サッポロビールさんは、最近長野・池田町の農地を取得(「関東農政局・Webページ」より) *1しましたが、本件と併せて文字通りの「戦略的な」ワイン事業を行う方向へ舵取りをしてます。
普通にインポーターが手掛ける真っ当な輸入ワインが購入出来る今、ただ単にバルクを輸入して醸造する必要性は完全に薄れてます。大手も、その存在意義を深く考えなければ生き残れない。今は、そんな時代です。(いや、時代が求めているのかも?)
一見厳しい様ですが、実は「本物」を造り・正しく普及させるという意味では、業界だけでなく農業や消費者にとっても有り難いことかもしれません。そして、地域の自律と経済の活性化に寄与して行く様にも考慮しなければなりません。

*1:この農地、かつて小生2008年11月6日記事で取り上げた、メルシャンさんが断念し手付かずになってしまうところだった土地です。本件に関してはサッポロビールさんよりもニュースリリースが出ています。個人的な見解ですが、一度ご破算になった町と物言う株主に揺れるサッポロさんがお互い御尻に火がついた様な状況であることから利害が一致したのでしょう。