自作でぼかし造り

自作のぼかし肥料を共同で造る事になりました。ブドウの剪定枝を利用して、米ぬかと鶏糞を材料に加えます。まず、あらかじめチッパーで細かく砕いた剪定枝を用意します。細かく砕いた後には酸性水で処理し、水分をなじませておきます。(今回は、ミネラル酸性水を使いました。普通に入手がしやすい木酢液を使っても構いません。)



上の写真の様に、完熟発酵させるために加温と水分が逃げないようにビニールを支度して、そこへ剪定枝を薄く(約10cm高)広く敷き詰めます。

その上に、鶏糞と米ぬか(今回はそれぞれ20袋)と剪定枝を交互に層状に重ねます。鶏糞は分解する微生物が必要な栄養源(窒素分)を供給し、米ぬかは発酵に役立つ微生物の住み処となると同時に栄養源やミネラル分となってぼかしの成分になるのです。重ねる時には、時折ぼかし肥料も加えます。



ここへたっぷりと水分を含ませます。おおよその含有率は40〜60%を目安に。これより少ないと発酵して行く微生物が活動せず、多すぎると有害な微生物の方が活発になって腐敗してしまいます。水分の量が、肝です。



全ての材料を混ぜ合わせた後は、ビニールで被せてこの状態で一週間寝かして置きます。発酵が始まって分解が進むまではしばらくは様子見。肥料へと変わって行く過程を実際に体感出来る貴重な機会です。