「日本ワインを造る人々」シリーズ完結しました。
弁護士の山本博先生による「日本ワインを造る人々」シリーズの第5弾が刊行されました。2006年から足掛け5年、第1弾の『北海道のワイン』から続く一連の日本のワイナリー紹介本がようやく完結したのです。
(出版社によるサイトはこちら。Amazonでは、こちら。)
小生が日本のワインに開眼した(20年ちょっと前の話です!)きっかけである大阪のワイナリーは勿論のこと、忘れ去られた葡萄園・『播州葡萄園』についても詳しく取り上げられています。特に、播州葡萄園の話は、日本のワインの歴史を語る上では絶対に外す事は出来ません。
これら5部作は、是非とも購入して読んで欲しいです。日本ワインファンのみならず、業界関係者にも必見の内容。
○関連記事
(書評)『日本ワインを造る人々 - 北海道のワイン』を読んで
(2006年9月24日記事)
ここ最近買った本
(『長野県のワイン』を紹介・2007年12月22日記事)
敢えて挑戦的なメッセージを問いかける『日本ワインを造る人々』三部作の最終章
(『山梨県のワイン』を紹介・2008年8月14日記事)
「日本のワイン」関連書籍紹介
(『東日本のワイン』を紹介・2011年6月26日記事)
(いずれも、当Blogでの過去記事です。)
写真展『ブドウ畑の空に乾杯』にお邪魔しました。
久方ぶりに東京に出向きました。Team Kisvinの仲間、斉藤まゆちゃんが自ら手がけた写真の展示会が大塚駅前のアトリエかしわにて開催されましたので、小生お邪魔して来ました。
(写真掲載は本人の承諾を得て行ってます。)
多くの方々が会場に足を運んでました。写真に囲まれ、素敵な時間が流れて行く。見ず知らずの人とも、ワインを通じて和やかに談笑が進みます。
テイスティングのワインは、実際に彼女が働いたワイナリーでリリースされているものから選りすぐりのものをセレクトしてます。(実際に醸造責任者として携わったものも登場します。)
テイスティングを希望の方には寄付をお願いし、集まったお金は全額福島県の農業復興支援に活用させて頂いてます。
では、実際に頂いたワインの中で、小生個人が印象に残ったものをピックアップ。
まずは、“シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン セシェ”。
ドメーヌ ジャン・コレ エ フィスのワインで、次代の当主を目指す若きロマン・コレの改心作。とても綺麗な黄金色。気品を感じます。
こちらは、彼女がカリフォルニア州立大学フレズノ校ワイン醸造学科*1に在籍していた時のワイン。学科に置かれているワイナリーの醸造責任者として任されたものです。“トウリガ・ナショナル”と呼ばれる、ポルトガル原産の固有品種で造った赤。薫りのボリューム感に驚きました。
ドメーヌ サラダンの、“ロイ”。スパイシーなグルナッシュ主体の赤。スパイシーなのに、流麗で滑らかな舌触りが印象的。
そして、本日最も琴線に触れ、心が震えたのがこちら。ドメーヌ モロー ノーデの、“シャブリ ヴァルミュール”。ブドウの粒を摘んだ粋なアートワークのエチケットも素敵なのですが、ワインそのものの存在感にただひれ伏すばかり。
単に旨いのでは無い。包容力溢れ、ブドウの力と優しさが感じ取れるのです。ワイン初心者も、長年飲み慣れた人も、そして造り手にとっても一度は味わって欲しい一つの見本。こういう世界があるというのも知って欲しい。
畑とブドウとワインが織り成す風景が、写真そしてワインを通じて感じ取れるひとときを過ごすことが出来ました。まゆちゃん、本当にありがとう!そして、Team Kisvinの仲間としてお互い切磋琢磨して行こうね。