ガイドの判断とそれに盲従するしかなかった故の悲劇

大雪山系での一連の遭難は、自身がかつて歩いたルートだっただけにショックな出来事でした。
片や旭岳〜トムラウシ、そしてもう一方が十勝岳美瑛岳トムラウシと共に小生が足を運んだ所(前者は大学時代に。後者は、2007年7月30日31日8月1日と山中3日間で踏破。)だけに、現地の事情を知っている者としては、エスケープルート(途中の脱出ルート)が無く後戻りが出来ない行程をわざわざ悪天候の中突っ込んで行ったことは、自然の力を甘く見過ぎていたとしか思えません。
ガイドの判断が責任を問われるのは当然の事ですが、「おのぼりさん」感覚で連れて行って貰うだけの感覚でいたお客さんも、それ相応の準備(装備やトレーニング)や心構え(ガイドにおんぶに抱っこになるのでは無く、以前も触れたように「個が自らを考える事を放棄せず」逢えて意見を具申すべき。)があったことも含め、一連の出来事を正しく振り返り、きちんと周知させることが必要なのではと考えさせられます。