遥かなる山旅、南大雪・トムラウシ山ー十勝岳縦走(その2)

トムラウシ山からの十勝連峰

入山二日目、この日は主稜をオプタテシケ山方面へ縦走します。南沼のキャンプ指定地は快適でよく休めました。この日も朝から快晴です。
しばらくは三川台まで黄金ヶ原を横切ります。この黄金ヶ原が大雪特有の広大な山上の平原で秋にはイワイチョウの草黄葉に染まることからこの名前がついたそうです。けっこうな距離を歩き、三川台からは稜線に入りますが一旦下りそれからは登り下りの連続がずっと続き、炎天下体力を消耗しました。また、ツリガネ山の登りとカブト岩ー双子池の間はブッシュ(笹藪)に進路を阻まれます。
天候次第でとりあえずは双子池までは最低限歩を進める予定でしたが、明日出来るだけ楽にしたい上に、天気もこのまま持ちそうだし時間も余裕が有ったので、オプタテシケ山越えに変更!美瑛富士避難小屋まで頑張ろうと心を決めました。
そのオプタテシケ山の登り、道はしっかりしているが相当な急坂です。かつてあえぎあえぎ登った、槍の西鎌尾根や南アの兎岳ー聖岳の登り(あの登りはしんどかった。小生の思い出の中で一番の悪坂!)を彷彿とさせます。ここまで来ると山頂はガスに覆われてしまいましたが、後は避難小屋までベベツ岳・石垣山と二山越えて行けば目的の宿泊地です。風が強かったですが、夕刻には晴れ間が覗き明日の好天を約束してくれたのでした。
<山情報いろいろ>

  • トムラウシーオプタテシケ間は道はしっかり付いています。薮の所もかき分ければ大丈夫。
  • 条件さえ良ければ、南沼からは美瑛富士避難小屋まで頑張る方が次行程を考えるとベスト。目安としては、北アの裏銀座烏帽子岳ー三俣山荘間をテント泊装備でしっかり歩けるのであれば問題ないと思います。
  • 双子沼キャンプ指定地・美瑛富士避難小屋は融雪水の水場有り。いずれも今回は取水出来ました。(当然要煮沸)

○行程
南沼キャンプ指定地(5:05発)→休憩(5:57〜6:25)→三川台(6:55)→ツリガネ山(7:35〜7:55)→休憩(9:02〜9:15)→休憩(10:10〜10:25)→コスマヌプリ(10:54)→カブト岩(11:05)→双子池(11:40〜12:05)→双子池キャンプ指定地(12:15)→休憩(13:10〜13:20)→オプタテシケ山(14:37〜15:00)→ベベツ岳(16:05〜16:17)→美瑛富士避難小屋(17:05)