オブセワイナリー醸造体験ツアーに行って来ました!

今回の土日は一路信州へと赴きました。目的は、オブセワイナリーさんで開催される『収穫醸造体験ツアー』への参加です。あれ〜!「収穫」の二文字が↑の見出しで抜けていると思われた方もいらっしゃるでしょうが、この日はあいにくの雨模様。泣く泣く室内のみでのイベントに変更されましたが、曽我彰彦氏はじめワイナリーの皆様が精一杯もてなして下さったのに加え滅多に見れない現場見学のお陰で、短いながらも濃密な時間を過ごせました。で、ツアーの内容は、

  1. 除梗・破砕機のデモ
  2. スパークリングワインの打栓の工程見学
  3. 発酵中のワインの櫂入れ(ピジャージュ)の体験

と、普通では見せて頂けない醸造の現場をとくと拝見出来ました。本当に叉と無い機会です。折角なので写真でも紹介しましょう。
写真1
あらかじめ収穫したカベルネ・ソーヴィニョン。これらを除梗・破砕します。




写真2
で、ブドウを手早く除梗・破砕機に投入します。





写真3
除梗・破砕機を上から見たのがこの写真。





写真4
次はスパークリングワインの工程を見学。動瓶(ルミアージュ)のデモです。
※ルミアージュ=澱抜き(デゴルジュマン)のために王冠側に溜めている澱を均等になるようにする作業




写真5
手前がドサージュの機械。奥では澱抜き(デゴルジュマン)の為の王冠抜きです。澱抜きも体験出来ました!
※ドサージュ=澱抜きで吹き出た目減り分を補充します。ここで甘味を調整する「門出のリキュール」を加えるのです。加えない場合は「ノン・ドサージュ(ノンドゼ)」となります。



しかも、これらに加え希望者は発酵終了した赤ワインのタンクから醸し終わったブドウの果帽をバスラン式圧搾機に移し替える作業(実際にタンクの中に入ってバケツリレーで運ぶのです。)も体験出来るのです。もちろん、小生が希望したのは言うまでも有りません。(笑)何しろ、果帽をタンクから移し替えるのは去年の菱山さんでの仕込み体験から承知している通り、ひたひたのブドウの粒を力技で持って運ぶしか有りません。慣れない人なら根をあげる重労働です。
写真6
こちらは果帽を圧搾するところです。バスラン式圧搾機にブドウの醪を移します。




写真7
発酵がほぼ完了したのがこちら。セパージュ・ヨーロピアン用のツバイゲルトレーベです。まだ若干泡が出ています。




これが毎年この時期集中的に行われてるのですから、いかにワイナリーの日々の営みが大変かが分かって頂けるかと思います。
一通りの催しが終わった後は、お食事タイム。豚汁・スモークドチーズにウインナー、お手製のおやき等が振る舞われました。どれも、志を同じくする信州堂の皆さんのお手伝いによるものです。特においしかったのが「おやき」、「小布施ブラン・VDP」が素朴な味のおやきの美味しさを引き立て相性が抜群でした!
イベント終了後は、曽我彰彦氏と短いながらもお話しする事が出来ましたが、この日は仕掛け人に徹していたとは言え、本来の屈託の無いワイン職人そのもの。ただでさえ多忙なこの時期は気持ちも落ち着かないと思いますが、それでも準備に抜かりなく遠方からきたお客さんを目一杯楽しませてあげたい気持ちが全身から溢れ出てました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。有難うございました。