ターニング・ポイントとなったビートルズのアルバム

HELP! - 4人はアイドルプロフィール中にあるように、The Beatlesも好きなアーティストなのですが、結構好きなのが→のアルバム『HELP! - 4人はアイドル』。(オリジナルをCD化したのは全部持ってます。もちろん、それぞれ素敵な所ありますけど、このアルバムは、初期の粗削りで弾けるような所と中期の随所に凝った感じと後期の完成度の高さを兼ね備えたところを全てエエ所取りした様に思えるのです。)

当時の状況を全部語り出すとキリがないので割愛しますが、グループにとって大きな転換期にさしかかって来た頃のアルバムです。それを象徴するのはボクが好きな一曲目の「ヘルプ!(Help!)」。ジョンがこの曲を評して、

「僕らは豚のように暴飲暴食し肥え太っていく己自身に失望していた。助けを求めて叫んでいたんだ」
原文は "I was fat and depressed and I was crying out for 'Help',"
Playboy, Bob Spitz, The Beatles, p. 555.(参考は「Wikipedia」)

と語っているように、過熱する人気をよそに翻弄されるグループ、そして自己を見失いそうになっている状況を何とかしたいという悲痛な本音がポップな曲調とは裏腹に織り込まれているのです。(アルバム中では「涙の乗車券」や「イエスタデイ」等名曲揃いですが、コーラスワークがキャッチーでカッコいい「恋のアドバイス(You're Gonna Lose That Girl)」も「ヘルプ!」と並んで好きな曲です。)
自らの気持ちに素直になりたい、でも世間で生きて行くためには本音だけでは無く建前も要求されます。しかし、(上手い事表現出来ているか分かりませんが、、、)建前が単に折り合いを付けるものではなく、回り道してでも「本音を別の面で昇華させる」所へ持って行くことが出来ればそれも一考かと。
山へ登るにはいろんなルートがあり、それを選ぶのは自分であるのと同様、生きる事もそうやないのかなぁ? ふと思う今日この頃でした。