梯子を外された後のことを思うと、、、。

前にも海外のワインは価格が二極分化して来ていると書きましたが、通貨の不安定に一喜一憂するのはグローバル化した商品では避けられない運命です。
英米通貨の弱さに苦しむ07プリムール
(「ドリンク&ワイン/グルメニュース : YOMIURI ONLINE」より)
かようにフランスのプレミアムワインもその荒波を受けている訳で、その対価に見合う「中身」を理解して買っているかというと、はなはだ疑問です。
群がって買う方もどうかな?ですが、造る方も有る意味「プレステージ」の呪縛にバブリーさも加わり、自分で自分の首を(真綿で)絞めて来ている様な気がするのは小生だけかなぁ?(それも、フランスに限らず海外何処でもです。)
そういうのに気がついていれば良いのに、『裸の王様』状態になっていたりして、、、。
崩壊した時のコトを思うと、春なのに寒う感じます。(苦笑)
(追記)
でも、臨界点に達してくびきが打たれ、余計なものが弾き飛ばされれば、「春」が来るでしょう。そこからが、本物であるかどうかの価値が問われるはず。
(追記:2008.3.28.)
その、「ドリンク&ワイン/グルメニュース : YOMIURI ONLINE」より、2008年3月27日付の記事でかようなのが出ていました。
手頃な価格で楽しめる「ヴァリューボルドー 2008」
「総本山」の一つが危機感を持ったのか、自らイメージを払拭すべくプロモーションに出た模様です。ボルドーが日本人の口に合う嗜好にといったへんてこな形で野に下るので無く*1、自身の矜持を保ちつつ世に広めて行けばと考えてます。それは、いずれの国のワインでも然りであって、『日本のワイン』の存在感を切磋琢磨して高めることにも繋がります。

*1:ボルドーで日本チックなのを作っても意味がありません。何でわざわざ外国で日本の味を造る必要があるんか、論理的に辻褄が合いません。逆も然りで、日本でボルドーや新世界チックなのを造っても「ケッタイな」話です。(苦笑)経済や流通の話と、味覚や食文化の話は別。