安閑としていられない〜これからの舵取りや如何に?

新興国の危機拡大でユーロ一段安の恐れ、09年初頭に対ドル等価も
(「ロイター.co.jp」より)
ついこの間まで1ユーロ=190円台でしたが、正直ここまで来るとは思いませんでした。悲観論ばっかり言うのもなんなんですが、本文中にて

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)で外為ストラテジー・チームを率いるマーク・チャンドラー氏は「新興国市場への総額4兆7000億ドルの海外からの融資残高のうち、4分の3は欧州の銀行によるものだ」と指摘。「欧州各国は米国が無責任だったために今回の危機が起こったと米国を槍玉に上げているが、欧州でも自分たちの責任で起こった危機が足元で頭をもたげている。しかも欧州発の危機は、米国発のサブプライム危機よりも深刻な影響を及ぼす恐れがある」と警告する。

との指摘があるように、誰もがアメリカのことばかり「それ見たことか!」と騒ぎ立てても意味の無いことでしょう。それより、「比較的傷が浅い」とされている日本が実は一番危ういのだと小生は考えています。
こういうときだからこそ、一気に膿を出し切る好機と捉えてまともな施策を取らなければならない。暫くは、世間の動向を注視していかなくてはなりません。
○関連記事
同じく、ロイターさんのサイトで、、、。
政府内で高まる利下げ期待、「次の一手」と位置付け
焦点:日銀金融政策決定会合で利下げ含めあらゆる対応検討へ
確かに、リスク回避で「見かけ上」円の価値が上がっている状況を改善するために必要な金融政策の「一手」であるかもしれません。それよりも、政府が妙な小手先の財政政策なんぞ取らずに、世界各国との連携をとりつつどう改革していくかが問われています。
(追記:2008.10.30)
例の「定額減税」、結局は小手先の財政政策であり払った税金が回りまわって自分の所に戻ってくるだけで何の新しい効果も産み出さない。と、思ったら、、、。
ヘリコプター・マネーという愚民政策
(「池田信夫 blog」、2008年10月30日付記事より)
拝読して、思わず「漫画な総理の漫画的な政策」と名付けたくなります。(苦笑)

『もっとも重要なのは政府への信頼である。(中略)無駄づかいが多く、税金が有効に使われていないという不信感が強いことが最大の問題なのだ。』

記事中で取り上げられている上記の文章を読んで、小生が昔の記事にて『納税者が主役の時代です』という看板をネタにしたのを思い出しましたが、ますます滑稽な有様になって来ています。追加経済対策が本日発表されるようですが、、、。