彷徨える台風は何処に…(バーニーの分かりみ深い言葉)

「ぼくたちは、自分たちの作る音楽がどう響けばいいのかをいちばんよく知っている。」(バーナード・サムナー)

イギリス・マンチェスターのカルトなヘタウマバンド、私の好きなNew orderのフロントマン・バーニーが、1982年のシングル“Temptation ”を初めてセルフプロデュースでリリースした時の言葉(‘87年の“Substance”ポリドール盤CDのライナーノートより引用)。

ja.wikipedia.org

知ってる方はご存知だとは思うが、このバンドの稚拙な演奏技術にはファン以外には???と映るかもしれない(笑)。事実、このオリジナルのシングル曲から、自分たちの「音」をモノにするのには時間がかかったが、
“Blue Monday”
“The Perfect Kiss”
“Bizarre Love Triangle”
“True Faith”
などの、時をもひれ伏す至福の名曲達が生み出されるのである…。

あの「ギャラガー兄弟」のOasisが再結成されるそうだが、前身のJoy division時代から本当に紆余曲折あったバンドではあるとはいえ、まぁ息が長い(笑)。

彼らもそうだったが、アイデンティティは、どこか他のとこから吸収し参照することはあっても、それ自体他所からもたらされるものでなく、結局は自分たちで糧にして行かなければならないのだ…

しみじみ思うと共に、分かりみ深いとも思う。

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「自分たちの考えるアイデンティティ」と云ったことを考えたら、ふと先述のバーニーの言葉を思い出した。

かつての当Blog記事でも、New orderを取り上げております。まずはアルバムタイトル通り“本質”が詰まっている、この作品から…。
okkuu-daaman.hatenablog.jp

1982年のシングル“Temptation”を聴くなら…。

やる気のないバーニーのやけくそヴォーカルとギター、ヤクザなベースの番長フッキー、突っ立っているだけの不気味な人形のようなキーボード・ギリアン、そして一心不乱にドラム叩く(バンド内では一番演奏技術が上手い)ティーブン。ある意味、New orderのエッセンス(笑)が詰まっている動画だが、おどろ恐ろしい鬼気迫る演奏にはグッと来る…。
youtu.be

そして、New orderJoy divisionをよ〜く知りたい方への小生おすすめ記事2選。
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