<連載>気ままに語るJD&NO(その2)〜NOが唯一無二の「New Order」たる存在となった軌跡『Substance(NO)』

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イアン・カーティスが早世し、残された者たちが "Less than Zero" の状態からNOとしての存在を打ち立てて行く過程を余す所無く捉えたのがこの「集大成」アルバムです。(2007年2月25日記事も見て下さいね。笑)
単なるベスト版でしたら、『The Best of New Order』『International』『Singles(初心者にはこれが取っ掛かりとしていいかなぁ)』がリリースされていますが、『Substance(NO)』は、オープニング・チューンの『Ceremony(イアンへの憧憬が何気に垣間見える)』から'87年の『True Faith(NOの名刺代わりといえる何物にも変え難い超名曲)を世に出すまでの変遷をほぼ欠ける所無く収録している(他のベスト版は、NOへの移り変わりを示す点では中途半端に「漏れ」が存在してしまう。)ことから、言葉通り「本質*1」を表わしたイチ押しのの記念碑的名盤。
二枚一組の本アルバムが名盤として存在する所以はもう一つ、二枚目のB面集に収められている『1963』がオリジナル・ヴァージョンで収録されていることです。NOが奏でるメランコリア溢れる美メロの究極とも言える『1963』。美しい山の風景を目にしながら聴きたいのは何を置いてもこの一曲なのです!
(スンマセン。明日は都合によりお休みさしてもらいます。)

*1:小生思うに、コアの純粋無垢な部分ではなく、周囲の混沌をも含めた大きな意味で。“Substance”とはそういう言質が込められていると考えてます。