五一わいんさんでお買い物&ワインな夜に乾杯

で、帰りには塩尻を通るので、今回も懲りずにワイナリー巡りとワインバーが駅前に最近オープンしたことを耳にしていた(kidoワイナリーさんのWebページ、「kidoダイアリー、2006年3月25日の記事」参照)ので、是非寄りたいと思い、夕食はそちらで頂きくつろぐ事にしようと心に決めてました。
信濃大町駅で解散してメンバーと別れ、一路車で塩尻へ、まずは、桔梗ヶ原のメルロ栽培のパイオニア、五一わいんさんを訪ねました。五一わいんさんは正式には「(株)林農園」と称し、創業者の林五一氏がそれまでコンコードやナイヤガラの産地であった「桔梗ヶ原」をメルロに改植し、苦難の末栽培に成功した事を忘れてはなりません。そして、いまやこの地で栽培されるメルロが日本のメルロ種の尺度基準でもあり、なおかつ世界に通じるクラスの産地として一躍名を上げたのです。
日本ワインファンは元より、ワイン好きなら必携のバイブルといえる存在、麻井宇介氏著の「ワインづくりの思想」(中公新書)にもその経緯が触れられています。東京の「る・ぴあの」でのワイン会と「日本ワイン in 関西」では営業部長の菊池敬氏にお話しを伺っただけではなくお世話にもなったこともあり是非寄りたかったのですが、今回は到着が閉店間際だったので買い物のみとし、夏向きに優しい口当たりの「五一わいん・塩尻メルロ(1,477円。お買い得です!)」を一本購入しました。
予約していた駅前のホテルに一旦入ってくつろぎ、身支度をして18時開店の「Brasserie ので Vin」さんへ足を向けました。
ネーミングの通り気軽にフランス料理とワインを楽しんで欲しいというコンセプトの下、最近オープンしたばかりのお店でオーナーの古田氏が一人で店を切り盛りしておられます。
店の内装はシックなのですが、カウンター越しに見える厨房の向こうの外に面した大きな一枚板の窓ガラスがよくカフェで見られるような「デイリー・オファリング」の黒板代りとなっており、ポップで親しみやすい雰囲気を演出しており、本日のオススメがすぐわかるようになってます。気さくなオーナーの人柄が窺えます。
kidoダイアリーさんの記事にもあるように、フランスのワインだけで無く厳選した日本のワインも取り揃えており、なんと北海道の「山崎ワイナリー」さんのツヴァイトゲルトレーベ(2004)があったので中々飲む機会の無いこのワインを折角ですのでエイヤとボトルで注文しました。
古田氏曰く「酸が少々強めかも?」と心配されてましたが、イヤイヤ程良くしかもアクセントとして効いていた酸味で、タンニンもキツク無く飲みやすい赤ワインでした。それでいて暖かみのあるしっかりとした味わいで、夏でも充分に楽しめる美味しい赤です。
美味しいワインに美味しい食事。しかも手頃な値段で楽しめることもあり実にイイお店です。なんとオーナーさんは8月下旬は休業してフランスに武者修行に出掛けるとの事。これからがますます楽しみであると同時に、信州方面へ登山やワイナリー巡りした際にフラリと立ち寄りたくさせる素敵な"Brasserie"でした。本当にご馳走さまでした。