埋もれさせて置くのが勿体無い日本ワイン!(不定期ですが、、、)

その良さをちゃんと伝えたいと思う今日この頃。昔、鶴瓶が宣伝で出てた大阪ローカルの焼肉屋はや」のCMではありませんが、
『美味いもんは美味い!』
と素直に褒めたいですね。
で、この晩は王道でフレンチといきました!
湘南ハッピーキュイジーヌ・H×Mの相山オーナー、行きつけの酒屋さんの若旦那・今井館長には改めて御礼申し上げます!)
○BEAU PAYSAGE TSUGANE Chardonnay(2005)
ある休日の昼下がり(だったかな?)H×Mのカウンターにて小生が食事を頂いていた時に、オーナーさんが『料理通信(2007年5月号)』を読んでどうしても飲みたいと唸った一品。丁度、岡本英史氏からのお便りが届いたばかりで「何買おうか?」と思案していたトコロだったのでこれを選びました!
○Le Vin Naturel de Domaine Sogga(TYYA) Chardonnay Culture Biologique(2006)
○Le Vin Naturel de Domaine Sogga(TYYA) Pinot Noir Culture Biologique(2006)
今年の3月、思い立ったら吉日で小布施へ半ば衝動的に旅へ出たとき、曽我彰彦氏のご好意で樽出しのを飲ませて頂き大層感動しました。出てくる数が少ないのですが、これはワインをこよなく愛する人に想いを共有してもらいたいと共に、沢山の人に飲んでもらいたいなぁ〜♪と思います!
○シャンテ Y・A ますかっとベリーA 4S16M(2005)
館長持参の秘密兵器。2005年ミレジムの限定版で、雨宮吉男氏が繰り出した秀作です。
「Y・A ますかっとベリーA」シリーズは、2006年3月の蔵巡りツアーでも触れているように優れたベリーA種のワイン。でも、これは流石の小生もノーマーク。彗眼の高い館長様のことですから、期待せずにはおれません!
では、コメントを。
<TSUGANE ChardonnayとDomaine Sogga(TYYA) Chardonnay>
北は北海道の遊楽部ワインさんから南は宮崎の都農ワインさんまで栽培されているシャルドネ種。今や日本中で栽培されているワイン用葡萄の品種でしょう。(量的には甲州種が一番ですが)しかもレベルも向上しつつある中、この二つは出色の出来なのです!
岡本さんのワインは美しい黄金色です。こんな色が深いシャルドネの日本ワインはそうそう見かけません。(あくまでも古樽です。念のため。)見るだけで期待が膨らみます。最初はしっとりなのですが、ミネラル感と官能的なカラメル香と程良い酸味がこれでもかと言うぐらいにお口の中で膨らみます。それでいて料理との相性は抜群(特に、海水ジュレにはぴったり!)です。
曽我さんのワインは透明な薄い琥珀色。2006年に始めたビオロジックの畑から収穫されたもので、天候も相まって苦労されたことと思います。樽出しのを頂いた時は還元臭がしましたが、製品版では完全に解消されています。まさに「何も足さず、何も引かない」真っ当に造ったワイン。今までのパワー溢れるキャラクターから一皮むけ、土壌の香りがかすかにそして葡萄の生の美味みを閉じこめたしみじみと飲みたくなる逸品です。(こちらは根菜との相性がGoo!!)
<Domaine Sogga(TYYA) Pinot Noir
こちらは、同じビオロジックでも、ピノ・ノワール種なのです。ただでさえ栽培が難しいピノ・ノワールをビオロジックでするのですからその想いは半端ではありません。まさに、「魂の叫び」を聴け!ということで紹介。
綺麗なルビー色。チェリーの香りがちょうど良い感じに香りやがてクランベリー系のが立ちます。口に含むと程良い酸味と渋味の後ブドウの滋味に続きじわじわとダシの旨味が。こちらは複雑味があり、しかもミネラリー。'06は天候に恵まれず決して葡萄が濃い訳ではない、でも味わいは濃く複雑でじっくり味わって飲みたい赤です。(鴨肉とクランベリーソースのと組み合わせが良かった!) 枯れた中にも凛としたアルザスピノの雰囲気に近いですが、切なさが余韻に残るので名残惜しい、、、。あと数年置けば本当の飲み頃を迎えますね!
(追記:2008.3.5)
今想うと、ロワールのピノ(例えば、ティエリー・ピュスラ氏のそれ)に近いのだけど、なんか「小布施臭((c)彰彦氏)」を感じさせます。(奥行き・膨らみはなんかオブセさんの方があるような気が。もっとも、それは小布施独自のと言えるのかもしれません。)記憶を掘り起こすとハッと思い出したので、至急メモです!
<Y・A ますかっとベリーA 4S16M>
この重厚な感じは「Plus(2005)」とは一味違います! それでいて「Plus(2004)」では厚みと樽香が共にパワフルでしたのが、程良い仕上がりになりバランスが取れています。しかも、ウォッシュチーズにも負けない熟成感タップリの赤ワインです。調和の中に、これでもかー!という吉男氏の押しが何気に出ている(笑)これぞホントの秘密兵器!
最近はキャンディー香が抑えられワインとしての旨みと薫りが備わったベリーA種のワインが増えて嬉しいことです。日本固有の赤品種として白の甲州種と共に底上げの一翼を担う重要品種となり、年々ポテンシャルが上ってきています。これで、善兵衛翁もきっと喜んでくれるでしょう!