八方塞りの築地移転

豊洲東京ガス工場跡地に卸売市場移転が計画されていますが、ご存知のように高濃度の化学物質が検出され(ベンゼンですからねぇ、、、。)、計画が大幅に遅れることが確定だそうです。
「築地」移転3年遅れに、豊洲の汚染対策で…五輪招致に影
(「YOMIURI ONLINE」より)
そもそも、最初の段階でよく調査しておくべきだったのでしょうが、これでは東京ガスに「土地どないかしてくれ!」とせがまれて設備拡充の名の下、後先考えずホイホイと進めてしまったの?と勘ぐらざるを得ません。
今となっては遅いですが、移転反対という方にも別の思惑があるようで、、、。
築地市場移転問題、反対派は食文化の崩壊も懸念
(「AFP BB News」より)
この記事中にあるように、直接仕入れが増え卸の立場が無くなりつつあります。しかし、鮮度が命のモノを扱うだけに中間業者を経ていくより、直接仕入れる方が時間的にもコスト的にもまたトレーサヴィリティに代表される情報開示の面でも有利なのは間違いありません。
卸業者もただ反対ではなく、時代のあり方に即した方向へ業態を変えることも頭の片隅に入れて置けばと思いますが、、、。
「日本の食」が抱えている問題の縮図が、中心地・東京にも垣間見えます。
(カテゴリーに[日本ワイン]と入れたのも、「食」の面で共通の見過ごせない話題だからと考えた故です。)