ピノ・ノワールの収穫完了(&赤ワインの造り方)

本日、ゴブレットのピノ畑にて収穫を行いました。



この日、収穫は朝の6時から。なるべく果実が傷まないよう早朝の気温の低い時間に収穫します。総勢10人程で8時頃には終了。収穫したブドウはコンテナに集められて直ちにワイナリーへ運ばれます。

さて、ワイナリーでは仕込み前に「選果」と呼ばれる作業に取り掛かりました。房の中には、皮が裂けて果肉が剥き出しになってたり、未熟であったり、しなびて中身がスカスカなものがあったりします。これでは美味しいワインが出来ません。健全な粒のみを残して悪い粒は房から取り除きます。人海戦術で、根気のいる作業です。

選果が終わると、いよいよ仕込みの開始。まずは、「除梗・破砕」と呼ばれる工程に入ります。要は、粒と梗(「梗」とはブドウの房の茎の部分のことです。)を選り分けて、必要な粒だけを取り出す作業です。機械の右手のフードからチラリと見えるトラックの荷台へ梗だけが見事に出てくる様は観ていて壮観。一方、粒は機械を通した際に衝撃が加わるので果汁が一緒に出て来ます。そうして出て来た粒と果汁を下の受け口で回収します。

こうして、発酵タンクに粒と果汁が集められ、酵母を加えて「醸し」の段階となります。これで仕込みは完了。ここまで漕ぎつければ一安心。右の写真の様に、皮と種が果汁と一緒になった状態で発酵が進み、色や旨味成分が果汁へ溶け出して赤ワインへと生まれ変わるのです。(ちなみに白ワインは、除梗・破砕して粒を搾ってから果汁だけで発酵させます。)
一シーズン通してこのような機会を与え、経験させて頂いたことに感謝してます。有り難うございました。来シーズンも、引き続き宜しくお願いします。